鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

神への"疑惑"

遅まきながら、単行本の『1984年のUWF』とkaminogeの前田×ターザン対談『2017年のチキンウイングフェイスロック』及び安生×船木対談、金原弘光変態座談会の読み比べが終わった。
(以前の菊田早苗の変態座談会は笑ったな~)

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1984年の~』を読み終えた時から思っていた事がある。
"第2次"UWFの社長、神(新二)らフロントスタッフは横領していなかったのか?
…という疑問だ。
第2次UWFの崩壊はフロントスタッフの不正経理を追求した前田(日明)が、神らから『5ヶ月間謹慎』を言い渡されたことから始まる。
1984年の~』では、一大ブームを生んだ第2次UWFは、実はそれほど儲かっておらず、何度もリーダー格の前田に説明したが聞き入れてもらえず、やむなく"頭を冷やしてもらいたい"から謹慎にしたことが書かれている。

確かに、何度言っても一度信じ込むとなかなか考えを改められない人間はいる。
俺の回りにもよくいる。

だからこそ、思う。
前田のあの性格を知っていて、『5ヶ月謹慎』などしたら、どうなるか?

間違いなく逆効果だ。
余計に騒ぐに決まっている。
そんな事は神たちも分かっていたはず。
それなのに、あえての謹慎。
やはりそこには、前田に追求されたくない"何か"があったのでは?

また、第2次UWF崩壊後、神らがプロレス業界から完全に身を引いたのも、怪しく見える。
突っつかれる困る事があるからではないか?
『儲かっていない』のは確かだったが、それが会社の経理を『誤魔化していない』、『不正をしていない』という理由にはならない。

本の中では、この件で前田が"わからず屋の乱暴者"のように書かれているが、果たしてそうなのか?

kaminogeの対談で前田は『UWF(第2次)の最後の方、神たちは(団体運を営)かなり辞めたがっていた』と言っていたらしい。

つまり、初めはUWFというプロレス団体の運営で儲かっているうちは会社の金を"ちょろまかし"て着服していた。
だが、会社の勢いが下がってきても止められず、前田の追求を交わしきれないと思って、自らを守るために前田を謹慎にしたのではないか?

ただ、神らはその後、確かにプロレス業界からは足を洗って今日まで、表舞台に出て来ていない。
UWFでボロ儲けしたなら、ほとぼりが冷めてから『もう一度…』と思ったても良い気がするが…。

本当に不正経理はなかったのか?
やはり、着服していて、もう表には出たくないのか?
または、『もうプロレス運営はこりごり』(本の中で団体運営の大変さはよく分かる)と思っているのか?

理由はわからないが、読めば読むほど、前田の謹慎が不可解である。
(もう20年も前の話なのに…)

☆続く