昨夜、テレ朝の『貴乃花親方激白』を見た。
観ていて、今までの印象とかなり違ったり、さらに納得できる部分があった。
今朝、『モーニングショー』で"まとめ"的な映像を流していた。
これは、わかり易かった。
このインタビューで、貴乃花親方側の言い分と、相撲協会の説明との"差"が出ていた。
まず、『何故、協会に弟子の貴ノ岩の様態や彼からの事件の状況の聞き取りをさせないのか?』は、
実は親方は度々協会に『報告書』を出していた。
怪我をした時の状況。
怪我の具合。
詳細に知らせていた。
それなのに、協会はそれを"曲げて"、世間に発表した。
そこに親方は不信感を感じたらしい。
ただ、貴ノ岩自身が親方に隠していた部分もあるらしい。
それは、『事件のあったスナックに高校時代の恩師も来ていて、現場にもいたので、"巻き込まれたくなかった"からでは?』と親方は考えているようだ。
さらに、協会は親方に『被害届』の撤回を求めて来た。
これで親方は協会への不信感を強くしたらしい。
次に今まで沈黙を貫いてきたのは、
一つに己や貴ノ岩が話をする事で、協会、そして相撲業界や協会に『迷惑が掛かる』事を懸念したから。
そして、協会に対する『最低限の礼儀、礼節』だと言う。
この貴乃花親方の話のポイントは3つ。
親方は協会に『報告書』を出して現状報告していたという点。
今まで、"沈黙する貴乃花親方"という感じだったが、『あの態度は何だ?』と思う人もいた。
だが、彼は"一応"ではあるが、報告していた。
つまり、協会は事実を正しく言っていない。
次のポイントは"協会姿勢"の有無だ。
理事から降格された協会からの説明では、親方が『協会の危機管理委員会の調査に協力的では無い』と言っている。
だが、親方は報告している。
片方は『協力していない』と言い、片方は『協力している』と言う。
これは何なのか?
…と、言うかそれ以前に『危機管理委員会』とやらは、正しく機能するのか?
それはインタビュー冒頭の『何故、事件を認識した時に警察に被害届を出したのか?』の答えに集約されている気がするら。
親方は『これは警察の方に捜査してもらう方が良い。協力に捜査は無理だな』と思ったらしい。
元より、協会を意識の外に置いている。アテにしていない。
これでは"協力"も何も無いだろう。
親方は最初から協会に不信感を抱いていたのだ。
最初から互いに深い"断絶"があったのだ。
過去に相当、"因縁"があったのか?
(週刊誌やワイドショーなどで見聞きするような…)
この貴乃花親方の態度を"協会側"から見たら、どうだろうか?
誰もが「あの"貴"の野郎…」「舐めてんのか!」だろう。
ここでポイントになるのが、3つ目。
"礼儀、礼節"だ。
親方はインタビューで協会への『礼儀、礼節』をどことなく強調した。
つまり、『私は協会の人たちに何ら"筋違い"な態度はしていません』と言いたいのでは?
人は『嫌いな人間には礼儀を見せる』と思う。
それは、『私は貴方に"最低限"の敬意は払っている。それなのに"攻撃"してくるのは、貴方に非があるのでは?』と言う論調に引き釣り込めるからだ。
だから、協会(側の人間ら)は"頭に来る"のだ。
本当は親方を攻撃したい。
だが、親方は報告や、"最低限"の敬意は払っている。
これを攻撃すれば、世間の批判は自ら(協会)に向くのは必定。
だから、協会は親方からの報告の事実を公表せず、貴ノ岩の状況をねじ曲げて世間に伝えた。
『ね。貴乃花親方って"こんな"酷い奴なんですよ』と。
いわゆる、"印象操作"と言う事か?
これに対して、親方は会見とかで反論すれば良いものの、しない。
その理由を親方自身は『警察の捜査結果が出てから、と思っていた』と言う。
本当だろうか?
そう聞けば確かに納得しかけてしまう。
確かに、警察の判断が出ない限りは下手な自己判断をしない方が良い。
だが、協会を信用していない親方の気持ちからすると、自分の発言をまた協会が曲解して受け止め、自らの都合の良いように"理解"する可能性がある。
一応、協会に"礼儀"を尽くしているのどから、『ここは"沈黙"した方が良い』と判断したのではないか?
先にも書いたが、何故、貴乃花親方はそこまで相撲協会を嫌うのか?
確かに、隠蔽体質があり、"村社会"のような(日本社会にはよくある事だが…)のような"悪しき馴れ合い"があるようだ。
それを『変えたい!』と思うのは、元横綱としては理解できる行動だ。
だが、親方にはそれ以上に"怨念"めいたモノを感じる。
『彼奴ら、許さない!』というような感じ。
これは親方の"過去"と大きく関わって来る気がする。
なぜ、協会と断絶したのか?
そんな協会の"理事"、"巡業部長"をしていたのは何故?
やはり、協会を"改革"したかったのか?
…知りたい。
…それと、こんな"モタレ合い"で危機管理委員会なんて正しく調査できるのか?
そこも知りたいな。