伊調馨のパワハラ問題。
新たな人間が参戦。
至学館大学の学長が会見。
「何だ、コイツ?」とか、「怖い」、「何が言いたいんだ?」と否定的な意見が多いが、俺はにそうは思えない。
このおばさんの話を要点だけを捉えたら、俺には分かり易かった。
まず、栄強化部長と伊調の間にコミュニケーションの齟齬があったということ。
無口な伊調(ぶっきらぼう)。
よく喋る栄強化部長(くどい)。
これでは、二人の性格が会うわけがない。互いにウマが合わない仲なのだ。
合わないから、口を聴かない。
聴かないから、互いに感情を悪くされる。
ここに"パワハラ"の根元があったのではないか?
…と、このおばさんは言いたいのではないか?
そして、そんな事は社会では『たまに有ることだ』とも言いたいのでは?
さらに、『伊調馨は選手なのか?』と言う問い。
これは、今の段階では何とも言えない。
例えば『特に"甲子園"目指してないよ』と言っている高校野球部に、
「お前ら、グラウンド使わせないぞ!」と脅したところで意味が無い。
だが、伊調が今後、東京五輪を目指すかどうかは、まだ、わからない。
目指すなら、練習場を制限するのは明らかにやり過ぎ。
伊調に対する圧力であると言える。
そこを『はっきりして』と言いたいのでは?
また、『栄強化部長にはパワハラできるようなパワーが元から無い』と言う発言。
パワハラ、セクハラは受けとる人間の感性による。
「しっかりやれ!」を、
エールと受けとるか、
(私は頑張っているのに、それは嫌味?)と悪く受けとるか、
で大きく違ってくる。
元より仲の悪かった二人である。些細な言葉が互いの気持ちを傷付けた可能性もある。
あのおばさんはこういう事を言いたかったのでは?
栄強化部長に対する非難が多すぎるような気もする。
また、FRIDAYに書いてあった"怪紳士"の話も気になる。
俺自身も最初は栄強化部長を批判的に見ていた。
違うのかな?
しかし、だからと言って、栄強化部長が『悪くない』とは言えない。
これらの情報自体(おばさんの発言)も怪しい。
おばさんはレスリング協会の人間。
栄強化部長を"庇う"のは当たり前か?
また、FRIDAYの記事は、スクープを掴んだ文春への"対抗記事"かも?
何が正しく、何が間違っているのか?
最近までテレ静岡の亀梨和也主演の『ファイナル カット』を見ていた。
殺人事件の犯人と報道された母親が自殺し、その復讐の為に母親を犯人と決め付けたメディア(ワイドショー)の人間の弱みを握り、真犯人を炙り出す。
このドラマはフィクションだが、確かに物事は、その報道の仕方、発言する人間の"背後関係"、思考に影響される。
必ず、偏りが生まれるのだ。
伊調馨が正しくあるのかもしれないが、栄強化部長も別に間違っていないかもしれない。
まだ"偏り無し"では聞けないのかもしれないなぁ。