鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

4/7 『シンスケ・ナカムラ』の価値

4/8に中邑真輔AJスタイルズWWEベビー級王座に挑戦する。

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もし王座獲得ならば日本人初の快挙だ。

ちなみにWWE王座は、WCW王座を吸収しているが、そのWCW王座はNWA王座を吸収している。…とするなら、馬場、蝶野が過去に獲得している。

何回か書いたが、プロレスの勝敗はあらかじめ決まっている(らしい)。
レスラーはあらかじめ決まった結末に向かい、"勝ち役"と"負け役"(ジョブ)に別れて"戦い"、観客を興奮させる。

だから、今度の王座挑戦もあらかじめ結末を決まっていているはずだ。
だから、このWWE王座挑戦は意味が無いか?

いや、そんな訳はない。
馬場、蝶野の獲得は日本での興行だったり、ベルトの価値を下がった時期であり、今回の中邑の挑戦は、彼が『シンスケ・ナカムラ』としてWWEに入団し、自力でアメリカの観客を興奮させ、支持された結果の王座挑戦であり、これまでとは比べ物にならない。

「プロレスなんて、所詮、八百長でしょ?」と言うが、そんな事を言うヤツに限って私生活で"プロレス"している奴が多い。

皆、あらかじめ『勝てる』と分かっている仕事、人間関係が大好きでは?

実力のある他人が活躍する事を嫌悪しないか?

人は『負ける』のは大嫌いだ。
だから、自分が『必ず勝てる』人間関係を選び、自分が常に"勝ち役"になることを望む。
また、自分より立場が上な人間に対して、あえて"負け役"を演じて気に入られようとしていないか?

そんな人間がプロレスを笑ってはいけない。

プロレスに対して、リアルファイト(真剣勝負)は怖い。
他人が何を要求してくるか、何を仕掛けてくるか、わからない。
だから、人間は社会で"プロレス"を求める。
予想通りで、分かり切ったことをしたがる。
自分が勝てる"状況"を選ぶ。

ならば、中邑の戦いは"所詮、プロレス"なのだ。
だか、その中邑の"プロレス"に対するアメリカ人の反応は"リアル"だ。

だから、価値がある。
獲得してほしいなぁ。