パワハラをする人間はいわゆる"お願い"が出来ない。
何故なら、自分が他者から"遠慮される"事が"当たり前"であり、自分の周りの人間は自分に従う事が"当たり前"だと、思っている。
もしくは、そんなわけがないから、それが当たり前になる"グループ"を作る。
自分が忖度される状況を好む。
今、話題である、アマチュアボクシング連盟の山根会長だが、やはり彼も"パワハラ"上司なのだろう。
『奈良判定』に代表される圧力だが、山根会長の言う通り、会長自身から直接の圧力や指示は無かったと、俺は思う。
だが、自分の思い通りにならないと、相当"グズり"出すのではないか?
だから、周囲が会長に"忖度"して、あの"不可解判定"をしていたのだ。
何故なら、そういう指示をこの会長自身から出すわけが無い。
出す度胸がない。
後から批判される事が分かりきっているし、自分の"責任"になりたくはない。
『俺は何一つ指示はしていない。アイツらが勝手にやったんだよ…』
そう言いたいのだ。
だから、他人が自分の気持ちを"忖度"して、自分が何を言わなくても、自動的に動いてくれる事を"期待"している。
『お願い。アレしてよ』
などと言う、依頼が出来ない。
そんな"格好悪い"事など出来るわけがない。
だから、『ワシは知らん!』と主張できるのだ。
だが、男なら忖度されている事を"恥"と思えないか?
『男らしさ』を主張するなら、会長職を辞めるのが1番男らしいと思うのだが…。
プロレスにおいて、忖度は"当たり前"である。
レスラーの動き、技、勝敗…全てが忖度だ。
誰に忖度するのか?
観客に、である。
観客が望む"勝敗"を、様々な曲折を絡めて見せながら、その興奮を引き出す。
プロレスの対戦組み合わせ、勝敗を決めるのはマッチメイカーやプロモーターだ。
彼らが観客の興奮を引き出す為に"最良"の"結末"を忖度する。
『自分が1番』が良いのであるなら、周りに忖度を"強要"するしかない。
依頼出来ないから、外的(社会的)な要因を打ち出して、忖度を強要する。
恥ずかしい大人だ。
プロレスの"仕組み"の上では、忖度があるから、自分だけが忖度される状況を作る(プロレス団体)。
山根会長の周囲では、アマチュアボクシング連盟がそれだ。
山根会長は格好悪いか、でも誰でも忖度されたいし、誰かに依頼したくないのだ。
"カリスマ"なんて言われたいのだ。
だが、アンタ(山根会長、以前の上司)はカリスマでは無い。
楽に五、六発殴れる。
忖度の理由が、プロレスのように興奮を目的として、皆が幸福になれば、まだ良い。
だが、一部の人間だけが利潤を被る忖度はどうだろうか?
もし自分に他人が忖度している、と思っていたら、それが本当に自分以外の人々の利益になっているか、冷静に判断すべきだ。
山根会長はなっていない、と思う。
(本人は思っているみたい…)
早く辞めろよ。