鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

3/24 イチローの孤高の『ベストゲーム』

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あのメジャーリーガー、イチローが引退した。

イチローの引退会見で気になった言葉がある。

記者から「引退後は、指導者(監督など)にはならないのか?」と問われ、「自分は人望が無いから無理だ」と答えた。

以前、スポーツ雑誌の『Number』の企画で『あなたの人生のベストゲームはどれですか?』と有名アスリートに問う記事があった。

他の有名選手が誰もが知る"好試合"を挙げる中、イチローの選んだのは、高校3年の甲子園の愛知予選ベスト8、愛工大名電vs中京の試合だった。

この試合で県内の有名投手に打ち勝ったイチローは話題の選手になり、ドラフトでプロ野球選手になり、今の活躍がある、もいう話。

その試合は実は再試合で、1回目の試合ではその投手を全く打ち崩す事が出来ず、負けていた。
だが、7回に大雨が降り、"雨天ノーゲーム"の再試合になった。

イチローは「あの雨か僕の運命を変えた」と語っていた。

それまでのイチローは確かに上手い選手だったが、そこまで有名な選手ではなかったらしい。

それ以外"ベストゲーム"は無いらしい。

そんな話を思い出した。
彼はそういう自分の人生の"分岐点"を感じられる人間なのだ。

たぶん、他の選手にもそうした人生の"分岐点"があるはずだ。
だが、たぶん忘れている。
それよりも衆目を集めた話題の試合を記憶してしまう。

イチローはそれを覚えて、そこが自分の"基点"だと認識している。

イチローとは、こういう人間なのだ。

こういう人間は極めて人望を持ちにくい。
自分のペースで生きているし、自らの周囲にしか興味がないからだ。

こんな人は、誰かを率いるような事がかなり苦手なはずだ。

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良く言えば、『自由』。
悪く言えば、『勝手』なのだ。

"孤高"とも言える。
それだから、前人未到の記録を残せたのかな?