鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

プロレス心理学87 プロレス的"NGT事件"

イメージ 1


この事件、NGT48が解体されるらしい。
何だかよく分からないままだ。

これで"幕引き"なのか?

だけど、批判は絶対に無くならない。

それは、この問題について完全に"説明・解明"できる人間がいないからだ。

『第三者』、『公平な立場』の人間を連れて来なくてはならないが、そんな人間を探し出すのが、ほぼ無理だ。

何故なら、誰を連れて来て調査させても、それが"運営側"が連れてきた人という事実がある以上、どうしても
「本当に正しく調査してんのか?」
「運営側に有利な調査結果をわざと出すのでは?」
と思ってしまうからだ。

人間が他人を疑う以上、やはりその疑いを拭い去る事はできない。

もしも、全く関係の無い人間を連れて来たとしても(無理だと思うが…)、そんな奴を逆に"信じられない"だろう。

つまり、NGTと薄く関係していて、詳しく事件の詳細を知り得る人間を連れてくるしかない。

そんな人間いるのか?

だが、そんな人間が調査して報告しないとファンは納得しない。

だから難しい。

イメージ 2


そもそも、この事件で分かっている事は少ない。
分かっているのは…、

この女の子が暴行(度合いは不明)を受けた事。

事件の実行犯が不起訴になった事。

これくらいしかない。

俺は、この報道を聞いた時、彼女(山口)の"思い込み"ではないか?と疑った。

しかし、このファンらしき男性らが彼女の口を押さえようとしたのは、本当のようだ。

どのような状況、やり取りがあろうとも、女性の口を押さえようとする行為は"暴行"と言わざるを得ない。

だから、彼女は被害を訴えたのだろう。

もしこの女の子が、実は大した被害を受けても無いのに、訴えて、ネットで「殺されかけた…😢」などと発言したら、その『矛盾』を、裁判所や検察が見抜けないだろうか?

被害者(山口)が"殺される"かと思えた、加害者(男性ら)の行動は、実はそれほどでもない、という『矛盾』だ。

また、大きなポイントは、この女の子を襲撃した実行犯が"不起訴"になっている点だ。

刑法上、暴行をした人間が起訴されないなどいう事があり得るだろうか?

"暴行"という程度のものでも無かったとしても、不起訴はおかしい。

起訴され、裁判で『無罪』(とはいかないと思うが…)になる。
それならばまだ分かる。
女性を暴行して(未遂)でも、起訴されないのは、おかしい。

それは、『確かに実行したのは、この男らだが、それが誰かの"指示であった"』という明確な証左がなければ考えられない。

そうでないと"暴行した"のに"不起訴"などになるとは思えないのだ。

それはファンやマスコミも分かっていて、皆、"黒幕"を想像している。

この前、ネットでこの女の子の"自作自演"説を読んだが、それはまず無いと思える。
それは、やはり実行犯が不起訴になっているからだ。
彼女と実行犯がグルであり、メンバーの誰かを陥れるため、"一芝居打った"としたら、彼女はネットでは『殺されかけた…😢』と泣きながら、裁判では「そうでもなかったです😃」と、真逆の証言をした事になる。
そんな"被害者"の話を聞いた検事や裁判官はどう思うか?

また、彼女自身では無く、彼女の弁護士が代理で裁判に望んだだろう。
ネットなどで泣きながら被害を訴えつつ、裁判では実行犯が不起訴になるような証言をする"被告"(山口)をどう思うか?

なので、おおよそ"自作自演"は考えられない。

物凄く穿って、『彼女の為なら刑務所に入って良い』と思う"熱狂的なファン"が企てた可能性も考えたが、やはり無理だ。
結局、実行犯らは不起訴になっている。

『女の子を暴行するが、不起訴になるくらいの暴行をする』などという事が出来るはずがない。

では、ファンの"忖度"か?

いや、仮にそうでもやはり不起訴にはならない。
誰か(メンバー?)の為に、その誰かには"相談せず"に、実行犯らが勝手に彼女のマンションに押し入り、口を押さえようとしたのなら、やはり不起訴になるとは思えない。

また、運営側の会見の際に、彼女はTwitterで反論している。

自作自演なら真相などは探られたくないはずだ。
それをわさわざ否定するかのような事をするか?

さらに、自作自演なら、彼女は事前に実行犯らと打ち合わせ的な事をしていてもおかしくなく、そこを誰かに目撃されたら、"計画"は無理になる。

誰にも見られず、自身を襲わせる算段をする事など可能か?


つまり、この事件で彼女が暴行された(口を押さえられた)のは事実であり、それでも実行犯が起訴されなかったのだ。

何故、不起訴なのか?

それは、やはり実行犯らが明確な"指示"により行動に及んだ、と検察、裁判所が判断した事に違いない。

そこで、謎が残る。

この実行犯(男二人?)は、誰の指示なのか、言わなかったのか?

それで、不起訴はなるのは考えにくい。
どう考えても『○○○に言われて…』と黒幕の名を言っていないだろうか?

何故、その名前が漏れて来ないのか?

それが最大の謎だ。
運営側が抑えている?
いや、事件後、マスコミが騒いでいる。おそらく実行犯に接触していてもおかしくない。

また、実行犯自身らも不起訴になったとは言え、自らが"犯人"と騒がれる事を受け入れているのか?

おかしい。
そんな事があるのか?


話がかなり逸れたが、俺が言いたいのは、最初に書いた、『この事件を説明・解明出来る人間がいない』という点だ。

それは何故か?

それは『アイドル』という存在が『ファン』という存在が有ってのものだからだ。

それはプロレスと似ている。

イメージ 3


何故、プロレスがあんなに"嘘っぽいショー👯"をやっているか?

それは観客(ファン)がいるからだ。
そのショーを観る人々がいるから、プロレスは"プロレス"をする。

アイドルも然りである。
アイドルもファンがいるから、踊っ足り、唄ったりするのだ。

ある人が「AKBはアイドルビジネスだ」と言っていたが、確かにそうだ。

これまでアイドルとは、TV📺の中のみの存在であり、生で会うことはコンサートなどのみだった。

それをAKBが変えた。
「会いに行ける」アイドルを作った。そして相似したアイドルはたくさん出てきた。

今まで会えなかったアイドルに会えるようになり、しかも、"投票"で、好きなアイドルを自分の力で"推せる"。育てる事が出来るのだ。

これはファンには堪らない。今まで手の届かない存在だったアイドルが、手の届くところに来たのだ。

だから、このAKBのビジネスモデルは"当たった"。
ファンをアイドルに近付ける事で、ビジネスとしてファンからお金💰を得る事が出来たのだ。

アイドルが近付き、アイドルに会えるようになると、それは果たして、"アイドル"だろうか?

以前、とあるインディ団体を観戦した時、あるレスラーが試合後にマイクアピールで

「この後、一緒に飲み🍶に行きたい人、外に集合ね!」

と言った。
俺は色めき立った✨。

プロレスラーと酒を酌み交わす機会などめったにない。
聞きたい。
プロレスの話をいろいろ聞きたい。
特に、そのレスラーのファンではなかったが、プロレスラーとプロレスの話が出来るかも?

チャンスだ!

だが、行かなかった。
何故か?

『レスラーと呑む🍶』というシュチュエーションがどうにも納得できなかったからだ。

レスラーも人間である。
酒も呑むし、飯も食うだろう。他人の悪口も言うし、愚痴も吐くだろう。

…それって俺達と一緒ではないか?
そんな"普通"の人間に会いたいか?

プロレスラーは、俺にとって特別な存在だ。そういう存在だから、お金を払ってチケット🎫を購入して観戦に来ているのだ。

それが急に特別でなくなったら、それは俺が見たかった"プロレスラー"だろうか?

そこに納得出来なかったから、飲み会に行かなかった。

特別な存在は、特別だから、特別なのではないか?
確かに会いたいが、会えないから"特別"だ。

会いに行けるアイドルに、会ってしまったら、"アイドル"ではなくなってしまうのだ。

だが、『会える』事をビジネスとしているアイドルならば、会える事を"拒否"出来ない。

なので今回の"NGT事件"(?)は、会えてしまえるから起こったのだ、と思う。

プロレス界にも以前似たような事があったなぁ。

イメージ 4

《棚橋…》

あれもファン(女性)とレスラーが近いから起こったのだと思う。

彼女の襲撃した実行犯も、襲撃を指示した"黒幕"も、『会える』から"生まれてしまった"のではないか?

アイドルも人間だ。
他人に嫉妬するし、恨む、妬む。
そうなったら、我々ファンと変わらない。
アイドルに会うと、アイドルではなくなってしまう。

つまり、"会いに行ける"アイドルに会いに行ってはいけない。

この事件を公平に説明・解明できる人間はなかなかいない。
誰がそれをしても、そこに"誰か"の主観が入っていると、ファンが疑う限り、ファンは納得しないだろう。

彼女を傷付けたのもファンなら、彼女を守るのも、事件の詳細、真実を知りたいのも、またファンなのだ。

もしも、ファンが納得するような調査をするのであれば、『調査人総選挙』などをして、ファンが納得する"調査人"を選ぶしかない。
(それでもファン全員が納得するのは無理だな…)

たぶん、秋元康でも無理だな…。