SBSの『私、定時で帰ります』を観た。
産休明けの女性社員が仕事で奮闘するも、空回りしてトラブル…。
その女性(内田有紀)が言う。
「産休明けというだけで、会社は『大丈夫? 無理しないで…』と無用の気遣いで仕事を外してしまう。私はただ普通に働きたいだけなのに…」
…少し、分かる気がした。
俺も病気明けで職場に戻ったら、みんな『大丈夫?』と心配してくれた。
再就職でも「病気、大丈夫?」と俺を気遣いしながら、妙に疎遠にされるのが寂しかった…。
社会は無用に"優しい"。
"普通"にして欲しいのに、優しいから遠ざける、関わらないようにする。
優しくしないのが普通なのだから、そういう人間を欲する。
それが社会の"優しさ"だ。
この"厄介な優しさ"は、必ず他人を排除する。
そして、他人を排除する人間はいずれ、自分を排除する。
頑張りたくても、頑張らせてくれない。
皆、"優しい"から。
怒りたくても、優しさには怒れない。
俺は誰に怒りをぶつけたら良いのか?