84歳だった。
俺が高校の時はヤクルト全盛期。
強かったなぁ。後輩に大のジャイアンツファンがいて、よく「あの監督は…」と愚痴っていた。
“ノムサン”は“ID(インポータント・データ)野球”を標榜していたが、それは単なる“ヒットエンドランの多用”である。
それを『ID』と言い換える事で、いかにも“情報戦”をイメージさせ、対戦チームの出足を鈍らせていただけだ。
まさに“知将”である。
そんなノムサンの好きな言葉がある。
「三流は無視、二流は称賛、一流は批難」
である。
一流選手は“あえて”批難。それなりの実績と経験のある一流選手はどんなプレーしても何も言われても、自身で勝手に考え修正し、磨く。
そして、二流選手は褒められるが、『一流は批難』だから、褒められているうちは“二流”なのだ。
三流は無視されているが、褒められたら二流の証。怒られたら一流だから、選手は褒められ、怒られるように頑張る。無視されなくなったら、“一流になる為”の“ステップ”なのだ。
野村克也さんはこうした名言が多い。
恩師・鶴岡監督との関係は微妙で、俺はサッチーは嫌いだが、
人を育てたなぁ…。
それだけでも一流だ。貶されることが多いからだ。
それは一流の証。
野球と人生を考え続けた生き方だったのかな?
野球も人生も、“頭脳”だ。だから、ノムサンは一流だったのだな。