鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

4/15 “白い天井”を越えて

浜松市内の医療機関新型コロナウイルス感染症疑いの患者で一杯になり、俺の近所にある病院が疑われる患者の受け入れを始めるらしい。

“隔離”用の病棟を急遽作って受け入れを始めるようだ。

 

俺がバイトしている病院だ。

その“隔離病棟”の手伝いに俺は行こうと思う。

 

“手伝い”と言っても、俺は医者でも何でもないから、出来る事と言ったら、ゴミ回収(オムツとか)くらいだ。

患者全てが“陽性”とは決まったわけじゃないが、感染するリスクはある。患者の接触した物に触るから当然可能性はある。

衛生には十分に気を付けようと思うが、積極的に行こうと思う。

 

コロナ感染は俺も怖い。

だが、やろうと思う。



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今、新型コロナウイルスの蔓延のニュースを見て、俺も出来る事がしたいからだ。

 

8年前、俺は脳腫瘍になり、2回の手術で死にかけた。

1度目の手術の後、暫く病院(浜松医大)のICUリカバリールーム?)にいた。

麻酔から覚めるとそこにいた。

頭からは管(脳の水を逃がすホース)が出されて、身体は全く上げられなかった。頭を少しでも動かしたらゲロゲロ吐いた。

一日中、白い天井を眺めていた。

 

30を過ぎた成人男性が一日中、ただひたすら天井を眺めているのは、苦痛でしかなかった。

本当に『俺って、もう“終わった”のかな?』と思った。

言葉は不明瞭になり、視界は縮んだ。

主治医からは「腫瘍が大きすぎて、再手術する」と言われた。

 

身体は元に戻るのか?

仕事はどうなるのか?

元の生活に戻れるのか、わからなかった。

 

だが、何より辛かったのは、何もせず一日中“白い天井”を眺めている“無意味”な日々だった。

 

心から『俺って、生きている意味あんのかな?』と思った。

人間は、動いて、働いて、生きるものだと痛感した。

 

あれから、リハビリして、身体を元に戻し、声や視界をある程度戻した。(声は100%にならず…)

仕事はなかなか決まらなかったけど、何とか生きている。

 

いろんなところでバカにされ、怒られ、モメたりしたが、何か嫌な事や困った事がある度に俺は、あの“白い天井”を思い出す。

そして、『“あの日々”よりマシかなぁ』と思ったりした。

何があっても、一日中白い天井ばかり見ていた日々よりはマシだ。

無意味な日々を送っていた、あの頃を思えば、今は少しは意味のある日々を生きているのか?

 

俺は、せっかく脳腫瘍から復帰(?)したのだから、生きていたいし、楽しく自分の為に生きていたい。

だが、無意味なあの日々だけは嫌だ。

息をしているから、目を開いているから、飯を食っているから、“生きている”のではないと思う。

 

誰かの役に立つのも、『意味ある生き方』だと思う。

今、世間では新型コロナウイルス感染症が蔓延。

俺は、医者じゃないから治療などは出来ないが、ゴミ回収で“意味のある”生き方をしたい。

 

感染したくないし、死にたくない。家族や周りの人間が感染して欲しくは無い。


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だが、俺は苦しんでいる人の役に立つなら、感染しても構わない。(感染すると決まったわけではないが…) 

浜松の医療現場の“助け”になるなら、ここは勇気を持って挑もうと思う。

俺が、バイトしているのは医大ではないが、今、医療現場は大変だ。

それが少しでも解消できたら良いなぁ。

 

…家族などに感染したら嫌だから、自宅出ようかな?