コロナの影響で、俺も失くなってしまった仕事がいくつかある。
全てメールで解除や停止の連絡があったのだが、その中の一つによく分からない契約解除連絡があった。
依頼主『…というわけで解除となります。どうぞ悪しからず』
俺『承知しました。またお願い致します』
主『…あの、それでよろしいので?』
(は?)と思った。
本当にこんな感じのメールが来たのだ。
“よろしい”も何も、コロナの影響で納期が変わったり、原稿の納付先が変わったりしたのは、どうしょうも無い。依頼主から『解除』と言われたらそれまでだ。
(…なんで“念押し”する?)と思った。
実際のところ、契約先は複数にある。俺のようなフリーランスの人間は細い収入を補うべく、契約は多くしている。
大丈夫ではないが、何とか“挽回”する事は可能。
まだ別の“口”を探せば良いのだ。
俺は、『ご心配無く…』の返信した。
今から思えば、あれはやたらと条件に“噛み付いたり”、“悪態を吐く”俺に、(もっと低姿勢になれば仕事をやらんこともないぞ?)という勧誘だったのでは?
だが、こちらからしたら『いらんお世話』だ。
俺の“態度”に文句があるなら、はっきりそう言えば良い。
言う勇気がないから、コロナにかこつけて仕事を“奪う”とは腰抜けにも程がある。
こうした人間とは、もともと付き合いたくない。
俺はよろこんで切った。腰抜けに要は無い。
互いに不快に関係になる前に離れた方が良いと思えた。
『今回のコロナ騒ぎは、人間性を露にする』と誰かが言っていたが、本当だ。