鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

10/20 ロマンと人間

ここ最近、週刊文春の『嫌われた監督
落合博満は中日をどう変えたのか? (鈴木忠平)』を楽しみに読んでいる。

中日ドラコンズ監督だった落合博満の監督在任中の葛藤、周囲との軋轢、選手とのやり取りを詳細に描き、落合が中日ドラゴンズという組織をいかに変えたのか、どういう信念で変革したのかを、落合に近い人間、記者、コーチ、スタッフの目線で書いていて、面白い。

 

落合がいかにチームの勝利を重視し、それでいて“ロマン”を切り捨てたか。

コーチや選手と微妙な関係を結んで、戦っていたのか。

 

実に面白いのだ。

“人間”落合と、“組織人”落合、“冷徹な指揮官”落合が見えてくる。

 

特に先週号(?)のコーチ宇野勝の“嘆き”は読んでいて面白かった。

リーグ優勝しても、日本一を逃し、仲の良いコーチをバンバン、解任する落合。ドライだ。

そこに“ロマン”は介在しない。

 

だが、どこかでそれを“見据えて”しまう周囲と落合。

 

落合監督期の中日はほとんどBクラス(4~6位)にならなかった記憶がある。

常に“チーム勝利”を重視し、長打をさせない戦いをしてきた。

そこには、機能とデータ、確率しかない。

だが…、と落合以外の人間は思ってしまう。

そして、落合自身も…。

 

次号が楽しみだ。