この話を見て、思い出すのが、数年前の福井県高浜の“原発金品授受”問題なのだが?
覚えているだろうか?
関西電力が福井県高浜市の元助役の男性から度重なる金品の授受をされていた事件。元助役は金品を渡す見返りに、自身の関連会社に関西電力から仕事をもらっていた。
“賄賂”だ。
関西電力は高浜市に原発を設置しており、この元助役に地元の反原発の取り纏めを依頼しており、頭が上がらなかった。
さらに、この元助役は自身からの金品を断ると、烈火🔥のようにぶちキレたらしい。
「ワシの金💴が受け取れないのか!」というわけである。
で、泣く泣く金品を受け取り、この元助役の会社に仕事を発注していた。
こうした利権にしがみつく人間はどこにでもいる。
また、“賄賂”を送って、他人を取り込もうとするバカはどこにもいる。
先の菅首相長男の接待も“構造”は一緒なのでは?
本当は接待自体がマズい事と分かっていたが、誘ってきた東北新社に首相の息子がいる事(この頃は、官房長官)を知っていて断れなかった。
何より、東北新社側は官房長官の息子がいる、という事で、役人側を“断り難くさせた”のでは?
つまり、『官房長官の息子』という“カード”が、元助役における“金品”であり、それで他人にこちらの意思を聞いてもらおうとする手段だったのだ。
接待をうけたり、金品をもらったりする方にも問題はあると思うが、それよりも『何故、そこまでして他人に自身の要求を聞いてもらおうとするのか?』という事が気になる。
それは、他人に何かを要求して、断られる事が嫌だからだ。
「ワシの関連会社に仕事を回してくれ」(元助役)
「ウチの衛星放送に新しくスロット(枠)を下さい」(東北新社)
そう普通にお願いして、“断られる”可能性があるから、賄賂を渡したり、接待したりするのだ。
要するに“断られる勇気”が無いのである。
俺から言わせたら、腰抜けだ。
頼むなら、堂々と小細工無しで頼んだら良いだろ?
ビビって、賄賂や接待をするしか無いような奴らは仕事が出来るのだろうか?
断られる事の何が怖いのか?
そういう可能性はどこでもあるし、誰にでもあるだろう。
断られないような努力より、断られる覚悟を持てば良かったのに。
ただ、賄賂は受け取ったらダメだし、違法な接待も受けたらダメだ。
相手が“対等”に話せる人間かを“品定め”しておけば良かったのに…。