鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

プロレス心理学124 キレてますか?

数日前、SBSの『水曜日のダウンタウン』で、


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長州がキレていた😡⚡

 

流れを追うと…、

鬼越トマホークの“ケンカの件”で、“どっきり”😏

マネージャー同士が口論になり、仲裁に入ると、「うるせえな、お前、○○○だろ!」とダメ出しを言われる

それを“どっきり”として知らない有名人に行ってみる。

で、そのリアクションを確かめる☺️

 

…というのが、流れだ

 

これを長州にしてみたらしい。

長州の今のマネージャーは娘婿であり、仕掛人が“偽新人マネージャー”になり、娘婿と揉め、仲裁に入った長州が偽マネージャーから“ダメ出し”を食らわせる、予定だった。

 

だが、マネージャー同士の口論を見ても、長州は一切、仲裁に入らずら、そのままその場を去ってしまった。

慌てたスタッフが長州を呼び戻し、“真実”を話し、そこで長州は軽くキレた。

 

何故、長州は仲裁に入らずに、キレたのだろう?

 

俺は、これを観て『長州らしいなぁ…』と思った。

 

長州という男の思考には、必ず“自己”がいる。

長州はまず自分自身を中心に考えている。だから、目の前で起こった口論などは、(…コイツら、俺を“放っておいて”何してんだ?)という不満だ。

 

で、それが“どっきり”と知り、自分の事しか頭にない彼は、(俺を騙すのか、コラッ💢)となったのだ。

 

ここで言っておく。

俺は、このブログで長州力の人格を批判するような書き込みをしている。

だが、長州力というプロレスラーを否定はしていない。

アントニオ猪木の力が落ちた新日本で80年代にその中心にいたのは、間違いなく長州であり、90年代、新日本だけでなくプロレス界全体を引っ張っていた“プロデューサー”は間違いなく長州力である。

長州はプロレスの仕掛人として、「サプライズとインパクト」を挙げている。

それは実に正しい。

そして、俺もそんな長州の“描く”プロレスを見ていた人間である。

そして、その性格や言動から巻き起こされた事件(“キレてないですよ”、“タココラ!”、“跨ぐなよ”)は、プロレスを彩る事件であり、日本マット界に無くてはならないレスラーである。


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だが、長州は基本的に己の事しか考えていない。

何にしても、『俺が…』と考えている。

だから、信頼している人物(娘婿)からどっきりを仕掛けられるなど、あり得ないのだ。

 

だから、キレたのだ。

 

人として小さい?

わがまま?

格好悪い?

 

いや、だから長州力なのだ。

そういう人間だからこそ、周囲と揉めるのだ。それがプロレスだ。

プロレスは闘争だ。怒り💢の発露と自我の拡大、軋轢がリングで行われるのが、プロレスだろ?


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長州はキレてこそ、長州力である。

自分を一番に捉えているから、他人と揉める。それがプロレスになる。

自分の“テリトリー”に入った者が、自分を“裏切る”事を絶対に許さない。

だから、キレたのだ。

 

長州自身は引退したが、引退しても、自分の“テリトリー”を犯されることが許せない。狭量の気質を捨てられない。(哀れでさえある?)

 

キレてます。

それは、長州だからキレてます。