鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

10/6 居場所の欲しい男たち

昨夜(10/5)の『仰天ニュース』を見ただろうか?

 

10年以上前に起こった“秋葉原連続殺傷事件”の犯人、加藤智大の話をしていた。

 

人とコミュニケーションが取りづらい犯人が、ネットの掲示板から疎外された事で身勝手な怒り💢を抱き、無差別殺人を決意する、という内容だった。

 

他人を無作為に攻撃するのは理解し難いが、少し気持ちが分かる部分もあった。

 

派遣で働いていた加藤は、職場で「派遣のくせに…」などとなじられるとキレて、辞めたりしたらしい。

 

俺も派遣で働いているが、怒る👊気持ちはかなり理解できる。

正直に言えば、好きで派遣をしているわけではない。

派遣だからといって、“下”に見てくるのはおかしいと俺も思う。

 

だが、俺はキレても辞めない。

派遣と正社員。

残念ながら、職場での決定権は正社員にある。

会社という組織にいる以上、それは仕方ない。嫌なら辞めるしかない。

“舐められる”のも折り込み済みだ。

よくある話でもある。

 

それに『別に好きで…』と書いたが、俺は自ら好んで派遣をしている部分もある。

一つの仕事だけしていると、俺のようなバカは必ず他人と揉める。

で、すぐに『なら辞めろ!』となるそうなれば、一気に無職だ。

誰も保障してくれないし、助けてもくれない。

派遣ならば、(最低な考えだが)“この現場、気に食わないな…”と思えば、さっさと離れるだけだ。

次の仕事場をすぐに見つけるだけである。

他人に自分の収入を減らさせない。方法はいくらでもある、と俺は思う。

 

なので、もし「派遣のくせに…」などと言われたら、俺はいつも揉めている。

「何だよ💢 派遣が意見したり、考えてはいけないのか?」と正社員らに詰める。

彼らの本音はそうなのだが、そんな事を口に出せる訳がない。

 

…揉めたくないから。

…揉めて、正社員という立場を失いたくないから。

 

だから、多くの正社員が「…もう勝手にしろ!」なとと言う。

俺にはそれが社員からの“敗北宣言”に聞こえる。

(嫌な奴だな、俺は…) 

 

そう言えば、俺は本当に勝手にさせてもらう。

なぜなら、そこは“居場所”(に近い)からだ。

ざまあみろ、という話だ。

 

だから俺は嫌われると思う。

別に構わないが…。

 

この『構わない』という態度も嫌われる一因なのだろうなあ。

 

 

この加藤という男は、そうした居場所が見つけられず、ネット掲示板にそれを見いだしたが、それが盛り上がらなかったり、潰された事で、完全に己を見失ったようだ。絶望したのかもしれない。

 

それで他人のせいにして、あんな事をしたらしい。

 

居場所の無い人間は悲しい。

少しでも自分を認知してくれる居場所が欲しい。

俺もそうだ。

だから、それを守るのに必死になり、崩れると絶望なんかする。

 

…もう少し、他人と揉めば良かったのに。

…それがダメなら、別の居場所を見つけたら良かったのに。

 

他人から文句を言われたら、逃げるか、揉めるのが一番良い、と俺は思う。

意見の合わない人間からは離れるか、認めさせるかしかない。

 

そして、残念ながら居場所なんて、この世には無い。

無いなら、無理やり作り、壊れたら、また作るしかない。