NHKの『幕末相棒伝』を観た。(録画)
幕末の京で薩摩藩の西郷と、幕府将軍の慶喜が会談しようとするが、慶喜が何者かに狙撃される。
若年寄、永井尚志は『大政奉還』を立案者、坂本龍馬(瑛太)と、将軍警護役だった新撰組の土方歳三(向井理)を“組ませ”、下手人(真犯人)の探索を命じる。
あの坂本龍馬と土方歳三が“相棒”となり幕末の京を走る“荒唐無稽”なドラマ。
(2日で犯人を探さないといけないという無茶ぶり…)
薩摩、長州、会津、幕府と様々な思惑が交錯する。
相棒の二人は一つ一つ“潰して”いく。
十津川郷士、岩倉具視、桐野利秋など、“その後”の歴史に関わる人物がチョロチョロと出てくるのが楽しかった。
将軍狙撃で“交渉決裂”と見た薩長は、岩倉の画策で『幕府討伐』の勅許を発するが、ギリギリで二人がそれを阻止する、という流れで。
最後は、決裂しかけた薩摩と幕府が“再”会談。
武力討伐は間際で回避された…。
武士に成りたかった土方と、武士の世を穏便に終わらせたい坂本のコントラストがどこかおもしろい。
だが、
この頃(慶応三年)の坂本龍馬はこんなにはしゃいでいる場合ではなかったはず。
薩摩から融資してもらって造った船が沈没。非常に苦労していた時期。
『大政奉還』自体は、土佐藩で龍馬の“上役”だった後藤象二郎の献策である。
俺は“坂本龍馬”殺害犯は、この土佐藩上層部を疑っている。(伊東犯人説もあったな。近年では“永井犯人説”も出てきたな…)
少しおかしなところもあったが、瑛太君の龍馬が剽軽に出来ていて、かなり良かった。