今度の新札(一万円)の顔になる澁澤栄一の人生はなかなか面白かった。
主演の吉沢亮くん、老け役もなかなか出来ていたと思う。(壮年の栄一が若すぎる気もしたが…)
幕末の動乱を“運良く”避けて、事業を広げた活動家だ。
それを“上手く”描いていたと思う。
立ち止まらず、突き進む感じが溢れていた。
豪農出身として、経済感覚で徳川慶喜に仕え、銀行を作り、晩年、富国強兵、威勢拡大に走る日本に危うさを抱いていた澁澤栄一。
一気に駆け抜けたなあ。
最後の演説シーン(ラジオ)はかなり良かったなあ。
晩年の澁澤で特筆すべきは、旧幕臣として、
慶喜公、(草剪君)の“権威回復”に勤めた点だ。
澁澤栄一の人生を変えたのは、間違いなく慶喜。
間違いなく、優秀な為政者になるはずだった慶喜。
また別の“大河ドラマ”で…。
たぶん、やるだろうしな。