昨日、金曜ロードショーで名作『ショーシャンクの空に』が放送された。
俺は嬉しかった😃✨
長年の“謎”が解明されたからだ。
簡単なあらすじは…、
アメリカのショーシャンク刑務所に、元銀行マンのアンディー(ティム・ロビンス)が投獄される。妻と不倫相手への殺人罪で終身刑となった彼は、無実を主張したが、聞き入られず刑務所へ来たのだ。
そこは理不尽と暴力が横行する地獄。
しかし、心優しく優秀なアンディーは刑務所内で次第に自分の居場所を作っていく。彼の友になる囚人で“調達屋”の“レッド”(モーガン・フリーマン)の演義が良いんだよ。レッドはアンディーに「“希望”を持つなんて塀の中では禁物だ」と忠告するシーンが実にシリアスだ。
やがて、アンディーの殺人が冤罪だと分かる。
それを刑務所長に訴えるが、耳を貸してもらえず、所長は冤罪の証人を殺害する。アンディーが所長の“不正蓄財”を手助けしていて、彼に刑務所にいて欲しかったからだ。
落ち込むアンディーにまたレッドが忠告する。
すると、アンディーはレッドに、以前、妻と訪れたとある田舎に“隠しもの”をした事を告げる。そして、自由になったらメキシコでホテル経営をする夢を話す。
それをせせら笑い、また忠告するレッド。
やがて、アンディーは脱獄し、所長が不正に得た財産を横取りして逃亡する。
脱獄したアンディーが雨の中で叫ぶこのシーンが、俺が高校生の時に借りたレンタルビデオのパッケージ表紙だった記憶がある。
この脱獄には“伏線”があり、原題の『刑務所のリタ・ヘイワース』の意味がここで分かる。
そして、レッドは仮出所する。
仮出所前のレッドの言葉が“今の俺”には響いて聞こえた。
「社会? それは政治家が作った言葉さ。そうやって服を着させ、ネクタイをさせる…」
出所したレッドは、社会にあまり馴染めずにいた。人生の大半を刑務所で過ごした彼に社会復帰は意味の無い事であり、大変な事だった…。このレッドの住んでいた部屋がかつて仮出所したが、同じく世間に馴染めず“亡くなった”元囚人の部屋であり、
“社会”で生きる、ということが必ずしも幸福には繋がらない、しかし生きないといけない、という事を示唆しているようで、実に印象的だ。
そして、レッドはアンディーの言葉を思い出す。亡き妻と行ったという、田舎の話…。そしてホテル経営の話…。
アンディーの言葉を頼りに、その場所を目指すレッド。
アンディーが話していた場所に来てみると?
…と、ここで高校生の俺はこの映画を観るのを止めてしまったのだ。
あれは確か高3の冬休み。ビデオを借りたは良いが、ダラダラして観ずに返却期日前ギリギリに観て、時間がなく、このレッドの歩くシーンで止めて返してしまっていた。
以来、20年以上。俺はこの映画の“ラスト”がずっと気になっていた。
ネットや本(原作)などで、あらすじを読みのを我慢し、(…いつか観てみよう)と思っていた。
(…というか、もう忘れていたが)
で、昨夜。その“ラスト”を観ることができた。
“大どんでん返し”とはならなかったが、俺はかなりすっきりした。
(…こういうラストだったのかぁ)と思った。
それだけで満足だった。長年の“つかえ”が解消された。
スティーブン・キング(原作者)の話は最後に少し“味わい”のある終わり方をする傾向があるが、それはあの“リタ・ヘイワースのポスター”の部分だったのかな?
作品を通して、『人間らしさとは?』『社会とは何か?』『社会とはどこにあるのか?』を考えさせられる映画だ。
というか、ラストシーンが観れたのが、嬉しい😆
長年の謎だった…。