芸歴20年 手取り13万円のリアル 2022年10月22日 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6442432
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単なる『貧乏芸人って夢があるけど大変』ではない。
僕は、吉本から15万円程度のお金がもらえるようになったら、いつでもすぐにバイトをやめられるように、意識して15万円以上稼がないようにしてきた。よぶんにバイトしている時間があったら、ネタを考えたり、ライブの見学に行ったりするほうが自分にとって大切だと思ったし、もしバイトで20万円稼いだら〈20万円のからだ〉になってしまって、もう二度と〈15万円のからだ〉には戻れなくなるだろうなと自覚していたからだ。 僕のバイトスタイルの基本は、時給1100円、9時から17時までの実労働7時間、週5日勤務だ。これに所得税がいくらかかかるので、それが引かれるとだいたい15万円くらいになる。さらに会社などの社会保険には加入していない僕は、年金や保険料は自分で払わなければならない。それらを差し引くと、手もとには13万円しか残らない。手取り13万。僕は月にそれだけで、いままで生きてきた。
『それしか稼げていない』というのはそうだが、『手取り13万、芸人をしている』であり、『手取り13万の芸人』ではない。
この“差”は小さいようで、大きい。
『月収13万円の芸人』ではなく、『芸人で13万円』だ。
芸人ならもっと稼げよ?
なら、芸人辞めろ?
その通りだ。
芸人生活は全く儲からない。儲からないから、“あえて”芸人で稼ぐ。月に13万は厳しい?
そりゃ、厳しいだろ?
しかし、それでも芸人をしたいならするべき。もっと稼ぎたいなら、辞めるべき。
それだけの話。
金💴しか考えない人間は、『芸人という職業で稼ぐ事』を考える。
それは間違いではない。
世の中には様々な仕事がある。
その中の1つが芸人だ。
彼はそれを選んだだけ。
バイトを増やせばもっと稼げるかも。他の仕事に就けば、もっと稼げるだろ。
だが、芸人がしたいのだ。
ならば、それで良いだろ?
羨ましくさえある。(俺は)