鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

仕返しの“仕返し”(空しさ②)

『派遣(非正規)には鉄則がある』①(前回)に書いた。

 

これは非正規側(派遣やアルバイト)から見た時の話。

 

これを正規側から見たら、どうか?

 

実は、俺はそれも分かる。

 

大学卒業直後、俺はブラック企業に勤めていた。

ま、その頃は“ブラック企業”という事は言われず名ばかり管理職と言われていたが。

 

なので、俺は全国展開している(いた)、とある販売店の店長をしいた。正確には副店長なのだが、その店には正社員は俺一人。なので実質的に管理職(店長)だった。

 

で、俺のように物凄く反抗的なバイトがいた。

ミスなどをして俺が少しでも注意すると、喰ってかかり、指示すると勝手に“自己流”にする。店にはマニュアルがあり、それに沿うべき、と何度言っても無視。「こっちのやり方が良いんで…」と言い出し、それでミスしたら俺のせいにしたりする。何様だ💢

 

…ま、ここまでは我慢できた範囲だった。

 

だが、ソイツは客を舐めていて、ある日来店したお客と口論をした。

後からそれを注意すると、「俺は悪くないっす」の一点張り。

 

さすがに我慢の限界だ💢💢💢

 

俺は前回のバカ社員同様、そのバイトのシフトを削った。「君をお客さんの前に立たせられない」「いちいち反抗的な態度を取られたら、指示も出来ないだろ?」ということ。

 

そのバイトは“未来の俺”だったのかも?

 

出勤日の減ったその“バカ”バイトはどうしたのか。

 

何と、俺の会社の担当本部に俺の事を“言い付け”たのである。

「あの(副)店長は横暴ですぅ~」

「あの人がイジメてくるんですぅ~」

 

“シフト減少”に対する仕返しであり、本部が出てきたら、俺が収まると思っていたのである。

 

するとさっそく、すぐに本部の部長(ガマガエル🐸)がやって来て、俺に説教。

これに俺はキレた💢

 

別ブログにも書いたが、俺は“言い付け”をする奴か大嫌いだ。

何故、直接言って来ない? 卑怯者💢

さらに前回も書いたが、直に“交渉”出来ない人間を俺は蔑視する。、腰抜けが!💢

 

何より頭に来たのは、この部長の態度だ。

とにかく「君が悪い」と決めつけてくるのだ。

俺は、そのバカバイトの普段の態度や接客の悪さ。それでも“育てようとして”ある程度は我慢していた事を告げた。そして、店舗を預かる者としての判断で「出勤日を削った」と説明した。

 

すると、“ガマガエル🐸”(部長)は何と言ったか?

 

「それも含め、君が悪い」である。

俺はさらに怒った💢💢

言葉は悪いが、「働けない人間」を職場に置いておくのは人件費の無駄だ。

多少は目を瞑ってきた。だが、限度がある。そして本人に改善の意志がないのなら、解雇(クビ)しかないだろ。

それを温情で『出勤日削減』にとどめ、反省も改善のラストチャンスを与えているのだ。

 

俺はそのバカバイトのシフトを削った分、俺自身がバイトの代わりに働いた、社員業務を犠牲にして…。

 

それに対し、ガマガエル(部長)は何と答えたか。

 

「それは当たり前じゃないか?」である。

店舗の人件費は限られている。人員も限られている。「君(俺)の判断でそうしたなら、それを補うのも君自身だろ?」と普通に謂うのだ。

 

なので俺は、「あのバカ(バイト)をクビにして、別のバイトを入れても良いですか?」と怒りを堪えて言った☹️☹️☹️

 

だが、ガマガエル🐸(部長)は「ダメだ」と言う。

現行の人員で運営するように、と言い出した。

 

さすがにキレた💢💢💢

「なら、僕をクビにして、アイツ(バカバイト)を店長にでもしたらどうですか?💢」と言ってしまった

本当はこれは言いたくなかった。

後々の事だが、こうして「アイツ(俺)を辞めさせろ。でないと、ワシが辞める!」と経営側に迫るバカを山ほど見たからだ。

 

するとガマガエル🐸のバカは何と、答えたか?

 

「…鈴木君はまだ若い。いろんな経験をすべきだ。そう性急に人間を変えようとしたらダメだよ」

 

…まるで聖人君子のような“教訓”を言い出した。

俺は心の底からコイツ(ガマガエル🐸)を軽蔑した。

 

若かろうが、古かろうが、店を運営しているのは、目の前にいる“社員”の俺だ。

その俺がバカバイトを「“戦力”にならない」と判断したのだから、それに任せるべきだろ。

俺の判断が誤っているなら、俺を辞めさせたら良い。

 

ガマガエルに見切りを告げた俺は、“自爆覚悟”も“仕返し”をした。

本部のさらに上。本社の偉い人間にメールしたのである。「俺自身に問題があるなら、クビにしてください。ただし、俺は自身の行動に問題があるとは思えませんが…」とも書いた。

 

俺嫌いな“言い付け”である。

この手は非常に使いたくなかったが、あのガマガエルの態度が許せなかったのだ。

 

すると、ガマガエル🐸はどうなったか?

 

一言である。

「…まあまあ…」と、聞き分けのある上司っぽく振る舞っていた。

どうも(コイツ(俺)に絡むと厄介だな…)と思ったらしく、「…君の気持ちも分かるよ。だから頑張ってくれ」と言うだけ。

 

そして、バカバイトを直接呼び、何事かを話た。後から尋ねると「君の主張も分かるが、ここは彼(俺)に従ってくれ」と“お願い”したらしい。

 

で、この店に見切りをつけたのか、そのバカ(バイト)は俺と店、会社に悪態を吐いて、辞めて行った。

 

最後に俺に対して「僕達、バイトの気持ちも分かってくださいよ~」と言っていたが、俺は鼻で笑ってやった。

 

この一件で、ガマガエル🐸は俺を嫌うようになり、その後度々衝突する事になり、俺の評価は上がらなかった。

『性格に問題のある奴で、仕事の出来ないバカ』が俺への評価になった。

“仕事が出来ない”は、能力の評価なので別に構わない。

だが、性格云々は違うだろ。

ガマガエル🐸の言葉を借りるなら「それも含め、アナタ(ガマガエル🐸)が悪い」ではないか?


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そんな経験のある俺の心の中には、非正規側の気持ちとして、前回書いた“非正規の鉄則”がある。

 

言う事を聞かない派遣(バイト)がいたら、それは正規(正社員)が悪いのだ。

 

 

言う事を聞かす為に、シフトを削り、収入を減らすという手は、現場にいる社員に残された“手段”だ。

 

前回、散々と「腰抜けめ」と書いたが、その行為は、アリだと思う。

そう思うから俺は、必ずWワークや“保険”をしておく。

仕事現場をコントロールするのは、常に正規側だ。

それが分かれば、『もしも?』を考慮しておくのも、鉄則だ。

 

非正規の鉄則に対しての、“対応策”を考えておくのだ。

 

そこ(仕事現場)が嫌なら辞めたら良い。

嫌な事があっても続けたいなら、続けたら良い。自身の生活が成り立つように…。

 

生殺与奪権は安易に正規側に渡さない。

渡しそうになったら、そこを辞めたら良い。また他の仕事を探せば良い。

俺の人生は俺のものだ。誰かの為にあるのではない。そこで働きたいから働く。そこでは働きたくないから、働かない。

それで良いはずだ。

 

そして、不満や憤り💢があっても、我慢出来たら我慢してそこてま働いたら良い。それもありだ。俺は嫌だが、そういう判断もアリだろう。

「逆らったらクビだ!」などという社員のいる現場なら、逆らわないのも鉄則だ。

そっちの方が良いかもしれない。

 

だが、これだけは言いたい。

人間、突き詰めると“生活”、“収入”だ。

そこは絶対に確保しておくべき。

どこかの新興宗教みたく、何でも捧げてはならない。


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今から思うと、ガマガエル🐸は、あの会社に生殺与奪を握られていたのかも。取り込まれていたなかもしれない。

 

このガマガエル🐸部長とは、その後に「性善説性悪説」で論争したのが、今でも心に残っている。俺のよく書く『公正世界仮説の嘘』にと繋がる話し合いだった。

 

だから、俺は取り込まれたくない。 

都合の良い組織の論理に加わりたくないな。(某社会保険機構💢)

 

揉めたら、揉めたいだけ揉めて“抗う”。

相手が嫌な顔をするまで争う。

組織には逆らい続けたい。

排除しようとしても、執拗に関わって、嫌な想いを味あわせてやる💢

 

金が無いから“正規側になりたい”と思ったが、やはり気持ちが揺らいでいる。

あのバカ社員やガマガエル🐸側になるのか?

暗澹たる気持ちにもなる。

 

何のために?

お金💴のためだ。

そして、それが組織だ。常々組織の事を考えて、結局最後は「…まあまあ」だ。

 

そんな日々に俺は向かおうとしているのか?

上に“好かれ、金銭を得る日々”は、何になる?

 

だから、嫌われても一向に構わない。

むしろ、嫌われて上等だ。

 

 

ちなみに、そのブラック企業を俺は辞め、地元浜松に戻った。

その後、この会社は本社を東京に移し、販売事業から撤退している。業績が悪化したのだ。

ガマガエル🐸は子会社に異動したらしい。辞めたらカッコ良かったのだが、やはり“取り込まれて”身動きできなかったのだろう。

あーなったら、もう“終わり”だ。また「…まあまあ」の世界にいるだけ。

 

仕返しを恐れ、また誰かに仕返しをし続けおけば良い。出来る度胸が、その“小さな世界”で出来るならな(笑)

 

なー、それって“空しく”ないか?