音大卒42歳女性が「手取り12万円」で苦しむ深刻事情 コンビニで働き、プロのオペラ歌手を目指した(東洋経済オンライン) https://news.yahoo.co.jp/articles/56ee7565501c24bad1cf3b9bc45702bb409dca66
「音楽しかない人間になってしまった…」
彼女はそう後悔していると、記事には書かれている。
一つの事に努力するのは正しい。
だが、諦めも必要だ。
よく言われる言葉だ。俺たちのようなフリーの人間には昔からよく言われた。
だが、そうして人生を過ごしてしまった人は、どうしたら良いのか?
努力を続ける?
諦める?
「私は音楽大学出ってことをすごく後悔しています。こんなに貧しくなって、後悔しながらも音楽にしがみついて、まだ音楽を捨てきれないでボーカルとギターのレッスンを続けている。音楽にかかわらなければ、こんな貧しくて苦しい人生じゃなかったかも、普通に生きることができたかも、という後悔です」
もう引き返せない人生を送ってしまったこの女性のような40代の人間はどうしたら良い?
さらにこの人は可哀想だ。
相談した音大の教授にセクハラされ、恋人との関係も音楽で破綻させてしまった。
今も、貧困に苦しみながら、低賃金でどうにか生きている。
そして、まだ音楽に囚われている。
全ての原因は、“音楽”だ。
『オペラ歌手になりたい』と思わなければ、そんな生活に陥らなくて良かった。
彼女はそれでとまだ、音楽をしている。
きっと『こんな生活から抜け出したい』と思っているが、“音楽しかできない”から、そうしてギリギリ生きている。
何かを変えないといけないのは分かっている。
だけど、気が付けば40代。
もう“変えられない”歳になってしまった…。
これは、“変わらなかった”彼女が悪いのか?
俺もどうにかしたいと、思っている40代だ。
だから俺は、まずは環境を変えようと独り暮らしを20年ぶりに再開し、職も変えようとしている。(ライター稼業は副業化しようと思っている…)
この女性のように、去年の夏前までの俺の手取りは12~13万で、オペラ歌手は目指していないが、宛てなく病院で働き、たまにキレて派遣会社や職場の人間と揉めてきた。
で、新型コロナに感染。
誰も助けてはくれなかった💦
馬鹿馬鹿しい人生だ。
この女性を笑えない。彼女は“音楽♪”に囚われているが、俺はこの20年、何に囚われてきたのだろうか。
今、人生を変えようと“研修”を受けている俺は心からそう思っている。
地元求人誌からの解雇。
某保険機構の契約職員。
脳腫瘍。
俺はそんなものにずっと“引っ掛かって”きた気がする。
少し違うのは、“何か”をし続けてきたわけではない。
求人誌を解雇されてから、脳腫瘍になってからロクなことがないが、“~しかない”という生き方をしていない。
逆に言えば、“~しかしない”という働き方を否定してきた。全て“俺の勝手”、“俺の意思”を優先してきた。
だから、低賃金でコキ使われて、俺の自由を阻害されるのはたくさんだ。
まだまだ、終わらんぞ。
そう、この記事を読み、そして、『派遣録』を書きながら思った。
…俺も貧困な中年だ。
この東洋経済オンラインの取材に応募しようかな?