懐かしいな。2006年くらいの連続ドラマだったかな?
最近これに気付いて、楽しみに録画して、第5話から観ているのだが、主人公の“電車”(伊藤淳史)が、意中の“エルメス”(伊東美咲)にフラれるシーンを観ていて思ったことがある。
電車がエルメスに“仕事”と偽り、コミケに行っていた事がバレて、オタク姿の彼を見られてしまう…。
で、「…もう会うのを止めましょう」と言われてしまうシーンだ。
結局、『2ちゃんねる』(Aちゃんねる)の仲間に励まされ、“復活“し、エルメスを諦め切れない電車が、エルメスにえてオタクな自分を見せて、仲直りする。
この名前も分からない掲示板の仲間が、恋に臆病で奥手のオタクな電車男と恋愛のやり取りをするのが、面白く…、
さらに“凶暴な派遣社員”の陣釜(白石美帆)さえもさりげなく電車の為に動くのが面白い。
俺が気になったのは、エルメスの思考だ。
彼女はオタクな電車の姿に幻滅したのではなく、「… “仕事”と嘘を付かれたのが…ダメ」と言っていたが、それは本当か?
俺にはどうしても、『そんなオタク趣味をしている男は嫌だ』と思ったように見えてしまう。(感情移入しすぎ?)
…で、電車が都合良く、オタクだったので会わない口実に使ったように思う。
他人の趣味嗜好を嫌う人間はいる。
俺自身の事で考えてみた。
俺は20年来の“プオタ”(プロレスオタク)だが、もし交際している異性から『プロレスを止めて』などと言われたら、おそらく交際を止める。迷いなく別れる事を選ぶ。
別に『恋人<プロレス』ではないが、プロレスは俺の“全て”だ。俺からプロレスを取ったら何もなくなる。
それがなくなるなど、俺は嫌だ。
プロレスのない人生など考えられない。そんな事をいう奴とは別れる。
それが俺の嗜好だ。
それが俺の唯一の矜持(プライド)だ。
過去、俺は付き合っていた女性に対してガンガンとプロレストークをしてきた。
高校生の時の同級生の彼女には、“10・9”で高田が負けたショックで、彼女の部屋で一人ぶちキレ💢した記憶がある。そして、フラれた。(迷惑。破局は当たり前か?)
昔付き合っていた彼女と大阪府立体育館で三冠戦(全日)を観に行き、居眠りしていた彼女にぶちキレたりもした。
別の彼女には、中西のストレッチマフラーホールドをかけて泣かしたりしたな~。(←これは俺が悪い)
人を趣味や見た目で判断してはならない。
しかし、人は見た目が全てだ。
そして、人にはそれぞれ“かけがえ”の無いものがある。
オタクだろうが、不細工だろうが、好きなものは好きだし、そして、愛すべき人は愛する。
何を好きになろうが、愛そうがそれは人の自由だ。勝手だ。誰かに規制されるいわれはない。
だが、他人がそれを認めない!という事はどういうことか?
人の嫌がる事や、傷付ける行動や趣味などはダメだが、それがその人の個性の1つだ、と思うのは間違っていないはずだ。
それでも嫌なら、相容れない趣味や言動をする人に元々近付かなければ良い。
(…それは俺自身にも言えるのだが)
俺はプロレスが大好きだ。
交際している異性も大好き(だった)が、俺の“嗜好”を否定できないはずだ。
このドラマではオタクである事を悩み、苦しむ電車を“掲示板”の仲間が励まし、からかい、見守り、そして遂にはエルメスと分かり合う。
かなりご都合の良い話だが、ドラマだからね。
こんな物わかりの良い女の子、そうはいないし、オタクは基本異性にモテない💦
だから、エルメスの態度や言葉にドラマ(創作)としても、“裏”を感じてしまう。
でも、それを踏まえても面白いから最後まで観よう。
エンディングテーマの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ♪』(サンボマスター)ed曲も良い😃💕
『貴方の為に歌うのか、これほど怖い事とは♪』の歌詞が胸に刺さった⚡
誰かの為に動くのはいつも怖い。
電車はエルメスの為に恐怖や恥ずかしさに打ち勝っていく。
このエンディングで、
掲示板の皆が電車を応援する姿がそこはかとなく見えて、グっと💧来た。
そして…、
拒否られても何度もエルメスにはアタックする電車の姿にも、ドラマ(創作、演出)にも関わらず、これも胸が熱くなってしまった。
俺も…。