豊田真由子と同じ"パワハラ"騒ぎで、女優の鈴木砂羽の『土下座強要問題』が取り沙汰されている。
浜松出身という事で前から知っていた女優さんだ。
(相棒とか…)
話題の中心は、突如降板した女優二人に『土下座をさせたのか?、させてないのか?』になっているが、俺は『させてない』と思う。
だが、二人の土下座自体は、あったと思う。
つまり…。
『するような雰囲気があった』が正解では無いか?と思っている。
直接、砂羽さんからするように指示があったのではなく、しなければいけないような"空気感"があったのでは?
それをもって片方は『させてない』と言い、もう片方は『させられた』と主張するわけだ。
豊田議員の時のような"証拠"が無いから、事実は判然としない。
そこにあったのは、今、流行りの言い方をすれば、『忖度』ではないか?
だからこそ、この問題は豊田議員より悪質だと思うのだ。
はっきり言えば、こんな忖度の方が世間的には圧倒的に多いと思う。
「私は言わないけど、わかるよね…?」というわけだ。
そんな場面をみる方が世の中には多いはず。
自分は"あえて"、それを言わないが、関係性から"やらざるを得ない"状況にする。
まさにパワハラだ。
俺は『忖度』自体は悪い事には思えない。
相手の事を"慮り"、言われる前に自ら行動、発言するのは、ある意味"日本人"らしいとさえ思う。
だが、これに"権力"が見え隠れすると、怪しくなる。
力関係を利用しての"無言の強要"になりがちだ。
砂羽さんは舞台の主演で演出担当。
当然、"力"はある。
降板した女優二人が、そんな砂羽さんの"気持ち"を慮り、"あえて"土下座したが、後から考えたら『なんで私たちが!』と頭に来たのではないか?
ただ、砂羽さんから土下座を言い出したのではないから「強要させてはいない」と言うことができる。
砂羽さん自身も、自分がこの場では"権力"があることは分かっていたのではないか?
だから、「…ただ今は舞台の成功だけを…」なんて言うしかないのではないか?
権力者は自分のために何かしてくれる人が大好きで、何かあった時には「私はそれを望んでいない!」と言いたいのだ。
自分は悪くない。私はそれをしろと、命じていない。
何のリスクもなく、誰かが自分のために動いてほしい。
そう思うからパワハラするのだろう。誰かが動いてくれる雰囲気になる。
馬鹿馬鹿しい。
迷惑な話ある。
それこそ、恥を知れ!、だ。
たぶん、今に話題の"鮮度"が無くなり、消えてしまうだろう。
そして、世の中は、こんなパワハラが溢れている。
俺も散々味わった。
だから、皆、忘れたいのかも?
だから、テレビで砂羽さんの顔を見ると、今は苦々しい気持ちになるのだ。