鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

10/17 命の値段

RIZINを見ていたら、先日急死した山本"KID"徳郁の追悼シーンがあった。

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あまりに早い死は残念。

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悼む人がいるのは、見ていて辛い😢
まだまだやりたいことがあっただろうに…。

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ガンだったようだが、早すぎる。
どんな闘病だったのだろうか?

人は死に直面したら何を考えるのか?

俺も脳腫瘍だった時、一回目の手術の後、横浜にサイバーナイフ(放射線)治療に行く事を進められた。

放射線治療は僅かではあるが、後遺症の可能性がある。

…それが怖かった。
かなり躊躇した。

同時に自身で色々な治療方法を調べてみた🔍👓。
その中に『陽子線(光子線)治療』を見つけた。
ネットで見たら、それは放射線より安全らしい。

だが、(当時は)その治療は"保険適用外"だった。
『一回、97万円』であり、俺の腫瘍は除去手術でも取りきれない程大きく、最低「5回は必要』だと主治医に言われた。

…合計500万円強。

対して、放射線は保険が効いて8万円×5回で、40万円…。

俺は父親に相談した。

「…お前がしたいなら、借金するぞ?」

俺は真剣に悩んだ。

40万円掛けて後遺症が残ったらどうしようか?

ならば、安全な500万円の"陽子線"か?
俺にはそんな蓄えなどない。
両親に頼むしかない。🙏

しかし、俺の命はそれに見合う"価値"があるのか?
500万円と俺の命は釣り合うのか?

老いた両親に借金をさせるだけの価値が、今の俺にあるのか?

仕事も休職し、16時間に及ぶ手術で死にかけて、以前の言葉を失い、両親には散々迷惑を掛けた。

そんな俺の命に何の価値があるか?

(死んだ方が…)とは思わなかったが、もうこれ以上迷惑をかけたくなかった。

だが、後遺症は怖い。
だが、両親には迷惑かけたくない。


……俺は放射線治療を選んだ。

幸い(…というか、放射線はそこまで危なくは無い)、何の後遺症もなく俺の治療は終わった。

…ま、治療後には吐き気と抜け毛で死ぬほど苦しんだが。
(思い出すだけで嫌)

2回目の腫瘍除去手術も無事に成功した。死にかけるような状態にもならなかった。
1回目の手術の後は、ICUに2ヶ月弱入ることになり、リハビリ無しでは歩けない身体になったりした。
それでも生きていたかったし、2回目の手術が比較的楽に終わって嬉しかった。

命がある事か嬉しかった。

その時に、同時に思った。

命とは何なのか?

それは誰にもわからない。
ただ、それはこの世に"生きるチャンス"であり、何かをする"元手"だ。

生きる事とは何なのか?

それもわからない。
何をするかは、生きていないとわからない。
自分が有益か?、誰かの役に立っているのか?、無益か?、迷惑か?

それは生きていないと分からない。

だから、生きていたい。

後から「あーすれば良かった」とか「こうしたら良かった」と思いたくない。
後悔したくない。

俺が2回目の手術後、

(自分の思った通りに生きよう)

と思ったのは、この為だ。

脳腫瘍になる前の俺は、どこか他人の意識を伺って生きていた。

もし、それで俺が死ぬような時が来たら、俺は「生きていた」と言えるのか?

何をしても、それは自分が選んだ、と思えば受け入れられる。

だから、まずは自分の考え、意思を優先しよう。
それで死ぬのであれば、仕方ないではないか?
自分の生きたいように生きて、それが出来ないのであれば、生きている"価値"を確かめられない。

生きたいように、生きる。

そこから俺の『生きる事』が有益か、無益か、が分かる。
父親が「500万円出しても良い」という人間か分かるのだ。

命の価値を計るには、"まずは"自分の思った通りの生き方をしてみよう。

その時の"想い"が今もある。
だから、どんなに周りと軋轢を生んでも俺は気にしない。

俺の人生は、俺のもんだ。

俺の好きに生きて何が悪い。

…悪いと思ったならば、謝る。だが、それを決めるのは俺だ。

思い通りの人生を生きれない後悔はしたくない。

後悔はしたくない。

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KIDもそうだったのかな?

後悔は無かったのか?
自分の価値を、自分の人生が何か分かったのか?

死んだら、分からない。
そこで終わりなんだ。生きていなくては分からない。
自分の人生を生きていけないからだ。