鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

2/6 『世界通貨』という"幻想"

保証してくれるモノの無い仮想通貨。

ならば、それをしてくれる存在もまた仮想通貨ではないか?

つまり、仮想通貨同士が"保障" し合うのだ。
例えば、1コイン=1万円の仮想通貨が有ったとしよう。
その仮想通貨に"別の"仮想通貨が"連携"するのだ。

とすると、『Aコイン=Bコイン=1万円』となる。
仮にAの価値が半分(円で五千円)になったら、Aの損失分をBが補填する(A五千円+B五千円=1万円)、逆も然りという"相互補完"の通貨になる。
これなら多少安定性が増す。

基準となる通貨が難題だが…。

こうしてABC…と仮想通貨は互いに連携していく。
その先にあるのは、地球上の誰でも、どこでも使える『世界通貨』の誕生だ。

これがあれば、かなり便利だ。
価値基準の同じ通貨で買い物出来て、ネット上にあるから出し入れも簡単。
流出は恐いがウォレット機能の強化でそれを防ぐ。
大幅な値崩れは減り、リアル通貨との換金が用意になれば、『今月の給料は全部仮想通貨だ』『スマホ一台で外に出よう』なんていう"キャッシュレス"時代になるだろう。

だが、これは"幻想"だ。

€(ユーロ)を見たら分かる。
自国通貨を一元化した統合通貨にしたら、元の通貨の価値の"差"で経済がおかしくなる。
価値が高めの国はまだ良い。低い国はインフレに近くなる。

また、数年前の"サブプライム・ショック"を思い出す。

アメリカの低所得者用の住宅ローンに様々な保障や債権が付いてわけがわからなくなり、肝心のローンが破綻したら、それらが一気に共倒れして、金融の流れが止まった。
仮想通貨が"連携"したら、これと同じ状況になるのではないか?

また、よく考えたら『果たして連携し合える』のも怪しい。
仮に仮想通貨同士が繋がり出しても、逆に『連携しない!』という通貨が出てきたら(イギリスのポンドみたいな)、ややこしい。
そこにまた別の通貨基準が生まれるからだ。
ネット上にある仮想通貨は、その出現を規制できない。
ならば、連携する意味がない。

つまり、『世界通貨』などは夢のまた夢なのだ。
(自分で言い出したのに…)

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…とにかく、仮想通貨に手を出すのは遅すぎた。
もう儲けは薄いぞ。