デレ静の『大奥』をたまに観ている。
ネットで言われているように“ツッコミ”どころが多い時代劇だ。
家治(亀梨君?)の父、家重が正室(妻)を虐げていたような描写があったが、かなり違和感がある。
小説『まいまいつぶろ』では、薄弱ながら聡明な将軍の徳川家重は側室をはべらかしたり、正妻を蔑ろにする程の勢力はない、と思われる。
“女”ならば、“オットセイ”と揶揄された家治の方では?
また老中主座の田沼意次が悪辣に現されている。
将軍さえも小馬鹿にする態度…。
確かに田沼意次は老中として権勢を振るい、賄賂を取り扱っていたが、外国(オランダ)の情報を家治に伝えなかったり、拒絶していたのは違う。
田沼意次は経済力の振興が、国力に直結することを知っていて、賄賂💴などは、その金銭の“力”を信じていた。
この時代、日本で経済力に目を付けていた数少ない政治家だ。
外国の情報を遮断させるのはおかしい。
また、何故か、
家治の正室(小芝風花)と、この後に老中になり松平定信が幼なじみ?
これがこの後の展開にどんな関係が出てくる?
だが、そんな事あるの?
都合上の“設定”だろう。
細かな事を指摘(ツッコミ)したらキリがない。
だが、この『大奥』という時代劇。
メインは、江戸城の大奥が舞台の“ドロドロの人間模様”
嫉妬、足の引っ張り合い、
権力争い、威張り合い、
プライド、陰口…。
他人を“認めない”奴らばかりの集まり。
どこでも同じだ。
“どこかの工場🏭️”と変わらないな(笑)
“ツッコミ”ポイントはあるが、それがこのドラマの“本懐”ではない。
このドロドロの権力争いがポイント。
時代考証は二の次。まずはドラマとして楽しめるか、否か、でしかない。