鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

4/2 道明寺

『娘道明寺』という話を知っているか?

 

長唄縁起巻物に書かれて作品で、浄瑠璃などになっている挿話である。

 

道明寺の僧、明珍に恋した娘、清姫が明珍を追い回し、やがて蛇(…というか化け物🐍)になり、お寺の鐘に隠れた明珍を炎🔥で焼き殺す…という話で、明珍を一途に想う清姫の恋心💞と執念が現された話だ。(かなり省略したが)

 

女側から見たらそういう風に想えるだろうが、音ならしたら恐怖🥶か?

 

だが、俺の印象が違う。

それは逃げ回る僧、明珍の“甘さ”だ。

「帰りには必ず会って欲しい」と願う清姫の気持ちを軽く見て、そのまま素通りなどするから、そうなるのだ。

明珍は“まさか”一度会っただけの清姫が、己を“焼き殺す”ほど愛していたとは思っていなかったのだ。

 

そこが甘い。

 

俺が明珍なら、必ず帰りには清姫の元に立ち寄り。

一度会っただけでも、忘れない。

それは“まさか”があり得るかも、と思ってしまうからだ。

他人が何を、どう感じ、どう動くかは誰にも分からない。

他人は常に他人であり、人は常に独立している。

だから、人を焼き殺す程恋したり、逃げたり、会いたがったりする。

 

思い込みは禁物だ。

人の心は、わからないから。

 

だからこそ、知りたいのだが…。