鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

プロレス心理学52 "格"と権威

また、パワハラだ。

今度はウエイトリフティング

今年に入って何度目だ?

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下らない。
日本スポーツ界はまだこんな感じなのか?
情けない話だ。

だが、これら一連のスポーツ界のパワハラと"カリスマ"山根元の件とは全く違う。

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皆はアマチュアスポーツの世界でそれなりの実績がある。
パワハラではなくても、仕方なく"忖度"してしまう。

これに対し、"カリスマ"山根は、全くその盛名を聞かない。
「伝説の男」らしいが、"山根伝説"的な事を聞かない。

実績もない人間が何故、"終身会長"になれるのか?

…という事はこのカリスマ山根が会長でないと困る人間がアマチュアボクシング界にはいるという事になる。

ボクシングにはまだ"闇"が有りそうだ。





しかし、人は何故、"パワハラ"するのだろうか?

それは押し並べて"権力"の維持である。

選手は自分の意思通りに動かないと"意味が無く"、自分の認めた選手しか強化したくなく、自分の意志が反映されない場や人間など不要であるのだ。

その"小さな業界"の外にいる我々には、全く不要な存在なのだが、パワハラをしている人間からは、自分は必要な存在であり、自分抜きのところで、そのグループや人間が動く事は"悪"である!

また、実績もあるから周囲は尊敬の眼差しで見てくれる。
彼らからすれば、自身の行動は全てが"善"であり、そんな自分の指示に従わない人間は"悪"である。

自分と他人には差があり、"格"が存在するのだ。

だが、現実にはそんな"格"などにない。

何故なら、人は自由であり、何をしようとも、何を言おうとも、何を考えようとも自由だ。

自分より先に昼飯を食おうが、"他人の勝手"だ。
昔のメダリストがごちゃごちゃ言う権利はない。

恐らくコレがパワハラをする人間には頭に来るのだろう。
自分は他人から、遠慮され、忖度される存在ではならないのに、それを無視する"無礼"な馬鹿野郎。
当然、カチンと来る。

「俺を誰だと思っているんだ? ○○さんだぞ!?」

と、齊藤さんみたいな事を思うに違いない。

しかし、表立っては言えない。
そんな事を言う事は、"三つ子"や"ワガママ"な人間であり、他人の権利を侵害するからだ。
(カリスマ山根は平気みたいだが(笑))

だから、"パワハラ"をする。
自分に靡かない人間に圧力を加え、損をさせたり、その影響で困らせるのだ。

(俺の力を思い知ったか!)

とでも言いたいのだろう。
他人と自分の間には、純然とした"格"かあり、自分は明確に"下"の人間から尊敬され、遠慮と忖度を受け、自分の意思が何より最重要視される。

それが当たり前でなのだ、と考える。

…下らない人間だ。

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プロレスにも"格"はある。

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何度も書いているが、プロレスの結末は決まっている。
レスラーは"戦うふり"をして、技を出し合い、観客を興奮させる。

レスラーにより、その上手い下手、また人気の高い低いがある。

観客を興奮させ、人気の高いレスラーはその興行の"メイン"を任せられ、勝つ"シナリオ"を演じる。

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それは特定のレスラーにしか与えられない"権利"であり、他のレスラーとの間には明確な"格"がある。

それはレスリング技術や"アスリートとしての能力"によるものではなく、『観客を楽しませる事ができるか』という一点である。

それにより、レスラーの"格"が決まる。
その"ランク"に反発はあろうが、それによりプロレスの試合は構成されている。

"格"は分かりやすい序列を作っている。
それは秩序とも言える。
その根幹には実績、人気から来る。

権威と似ていないか?

"権威"とは、人が他人から感じ取るものである。
他人から示されているものでは無く、"受け取る"ものである。

本人の実力を、他人が推し量り、自動的に感じるものではないだろうか?

他人から崇められ、尊敬され、優先される。権威とはそういう"効用"がある。

これを他人に"強要"したら、"権力"になる。
「俺が言うのどから、タックルしろ!」
「俺の元でレスリングしろ!」
「俺が奈良県の理事だったから、優遇しろ!」
「私のクラブに入りなさい!」
「ワシより先に昼めし喰うな」

感じ取るのが権威。
それを他人に押し付けたら権力。

どんなに実績があっても、自分からそれを促したらダメ。

…というか、格好悪い。
本人らは何とも思わないのかだろうか?
自分の"権威"をカサに、それを明らかに立場(格)の下の人間に押し付ける。

…恥ずかしい。

自分の力を"見せつけ"、自分の思い通りをしようとする。
ぐたらねぇ人間だ。

"格"は便利だ。
プロレスなどはそれで"保って"いる部分がある。
だが、"強要"はされない。
リング上から、それを感じ取り、楽しむのみである。
だからと言って、そう見ることを強制されない。

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だが、社会では強制してくる馬鹿がいる。

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何度か書いているが、『そんな人間は排除しろ!』とか、『無視しろ!』というわけではない。

また、誰もがそうなる可能性がある。
権力は、"甘美"な匂いがある。
人は自分の思い通りになる"世界"が好きで、自分の意志が優先される"場所"を好む。

だから、そういう人間が『いる』、もしくは『自分もそうかも?』と思っておく必要がある。

また、自分自身が社会でどのくらいの"格"なのか意識しつつ、その"格"に囚われない必要もある。

否定しないで、認識しておくのだ。

権力を使う人は愚かである。そして、それに巻き込まれるのは馬鹿馬鹿しい。
だが、"権威"に止め置き、"格"という秩序にハメ込んだら、差ほど悪くないものである。

そのバランスは難しい。
パワハラする人間は権力を使い、他人を侵害するが、本人は"侵害"している気持ちは無い。

パワハラする人間特有の"自分は良いし事をしている"という感覚である。

悲しい人間である、とも言える。
こんなヤツが社会で頑張れば、頑張るほど、他人は傷付いてしまう。

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だが、避けられない人間だ。
格にハメてしまえば、良いのだが、こうした馬鹿は他人の序列にハメられるのを嫌う。

そう認識しておくのだ。