両親にワクチン接種のクーポンが来た。
親父は1回目の接種が終わった。
副反応は無し。
2回目の接種日も決まっている。
一方、母親は「私も!」と言いながら、最近クーポン来て、いろんなところに予約の電話したが、予約が一杯。「来月に…」と言われて、そのまま従っている。
少し前までは「早く受けた!」と言っていたが、俺な副反応で苦しんだのを見て、かなりビビッたようだ。
「仕方ないわ。来月まで待とう」と言っている。
確かに副反応は怖いが、俺はさっさと受けて欲しい。
母親には、多少の躊躇を感じていた。
俺は以前受けた放射線治療の時を思い出した。
1回目の脳腫瘍除去手術を受けた俺に、主治医は横浜での放射線治療を薦めた。
俺は猛烈に躊躇した。
場合によれば、『脳死する可能性がある』と聞いていたからだ。
あくまでも、そういう可能性があるという話だ。
今から思えば、ビビッていただけなのだが、俺は放射線治療を断った。
で、両親、兄弟、当時の彼女に説得され、“渋々”という形で横浜に向かった。
※治療自体は全く平気だったが、その後が“地獄”だったが。
この放射線治療が俺にはだいぶ効いて、2度目の脳腫瘍除去手術は1回目の1/5の時間で終わった。(…この後はさらに大変だった?)
あの時の躊躇と母親の躊躇がガブって見えるのだ。
心配なのは非常に分かる。
(…大丈夫だけど、ひょっとして自分だけは?)と思ってしまう。
だが、新型コロナか重症化する確率は、0.7%。
ワクチン接種で亡くなる確率は、0.017%。
(…だったかな?)
“逆宝くじ当選”の予感?
嫌な事は“必ず”自分に当たるような気持ち?
嫌な気持ちになることすら、不快?
だが、これは心配しても意味がない。
何故なら、ワクチン接種しないと“起こらない”からだ。
親父のように“全く平気”な方が、確率としては遥かに高い。
これは受けた方が、良いのは決まっていると思う。
だが、その躊躇はよく分かる。