鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

サービス業の宿命

俺の知り合いの父親が勤めていた会社を退職した。早期退職というやつである。

もう数年前の話である。詳細は分からないが、その会社、職場から離れる事になったらしい。


で、そのお父さんは、なんとコンビニで働き始めたらしい。

時々、コンビニでかなり年配の方が働いているのを見るが、あれである。


このお父さん、採用の面接で「…ワシはレジを打ちたくない」と言って、採用されたらしい。

コンビニのアルバイトでレジを拒否する老人が、よく採用されたな?、と思ったが、余程人員不足だったのだろう。


近年のコンビニのレジの支払いは複雑だ。

 

現金、クレジットカード、電子マネー、クオカード、ポイント、バーコード決算やそれに付随した割引、クーポン。さらにはタバコ、税金・公共料金の払い込み、郵便物の受け取り、引き渡し…。

 

60を過ぎたお父さんには少し難しいのは、なんとなく分かる。


「レジを打ちたくない…」と言って採用されたが、やはり客商売だ。レジで接客対応する事があった。   


ある時、バーコード決済をお客から頼まれた際、バーコード決済用のクーポンを出され、混乱。

パニックにもなり、お父さんはそのお客に「私はそういう細かな事やネット云々が分からんから、止めてくれ」と言ったらしい。

当然、お客は激怒😡💢


店長(?)が頭を下げ、事態は収まったが、後からかなり厳しく注意され、口論になった。


で、このお父さんはさらに激怒💢

「ワシは、こういう(レジ)は、したくないと最初に言ったでしょ!? 私は、やりたくないんですよ! 分かってます?」


“デジ・ハラ”と言うやつだ。


60過ぎのお父さん(おじいちゃん👴?)に、バーコードやらクーポンと言われてもついていけないのは、多少同情的になる。


だが、本当問題はお父さんが言った『…ワシはレジを打ちたくない』という言葉だ。


サービス業をする上で、接客は必ず必要になる。それを拒否する、というのはかなり問題だ。


俺もたまにコンビニに行くと、年配👴の方が働いている。

(こういう歳になっても、サービス業できるだ…)と俺のような40代底辺フリーターは思ってしまう(バカ)


こうした年齢になると、人(特に男性)は他人や環境に妥協したくなくなる。“人に頭を下げる”などという行為ができなくなる。


気持ちは凄く分かる。

プライド、立場、年齢、経験…。

もう他人にとやかく言われたくないのだろう。


こうした人は、サービス業、接客業に就いてはいけない。

それでも年配👴が就くのは、こうしたサービス業に“就かざる得ない”からだろう。


このお父さんの言う「私はそういう細かな事やネット云々が分からんから、止めてくれ」はかなり無理のある話だ。

デジタルだからついていけない、というわけでは無く、サービスとして提供する事を、出来ないというなら、辞めるべきだと思う。


理不尽?

わがまま?


それに応えるのが、接客業やサービス業だ。

“宿命”では?


そんな俺も、実のところ、かなり無愛想で、人当たりがかなり悪い。

 

以前も職場や日雇いの現場で「お前は態度が悪い💢」と怒られりした。

それでも、何とか踏ん張っている。

頭に来たが、どうにか堪えた…。

 

特に、病気(脳腫瘍)を患ってからは、口調のおかしさを指摘されると、頭に血が昇り、怒鳴り散らしたりするようになってしまった😵

それでも、我慢している。

 

だから、俺は理解している。“サービス”が出来ないなら、我慢か、身を引くべきである。

 

社会で生きるという事は、他人と関わる事でしか、成り立たない。


そこを曲げようとしたり、否定したり、逃げたり、怒ってしまったりするから、人はおかしくなり、道を違える人が生まれてしまう…。


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他人と上手く関われない人間は、いる。

どこにでもいる。

…俺もそうだ。(たぶんな…)

 

それでも、社会で生きるにはどうにか乗り越える、“サービスできる”人間になるしかない、と俺は思う。