あなたは、“家出”をしたことがあるか?
そんな話をこの前知り合いとした。
こんな俺でも、家出した事がある。
あれは高校生のGW。
浜松祭を前に、俺は両親と大喧嘩をした。
で、家を飛び出した俺は以前から約束していたように、当時付き合っていた彼女の友達の家に転がり込んだ。
GWで、浜松祭でもあり、俺はそのまま彼女と彼女の友達の家に一泊した。もちろん両親には一言も言っていない。
俺が帰らない事で両親はパニック。
俺の中学の同級生、幼なじみに電話を連発していた。
一泊した俺は、両親に連絡していない事に、さすがに後ろめたさを感じ、自宅に電話を入れた。
「おまえ、どこにいるんだ!」
親父に激怒され、俺は帰宅を言い渡され、早朝に戻った。
で結局、午後にまた彼女と合流した記憶がある。
両親にこっぴどく怒らたが、気にしていなかった。
あったのは、両親に顔を出して安心させたい気持ちだけだった。
両親も両親で、一度帰宅した俺の顔を見たら安心したらしく、「祭、見てくるー」という俺に何の苦言を述べなかった。
それが俺の家出の思い出である。
家出とはそんなものである。