鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

また“中学生”レベルの口論話

前に『宅配寿司チェーン』の店長と些細な事で放送禁止用語で口論し、派遣会社の担当者を巻き込んだ話を書いた。

 

また思い出した話がある。

 

それは俺が脳腫瘍から復帰し、仕事も無く、日雇いで食いつないでいた時の事。

とある農業法人NPO?)に派遣された。

仕事はその日の朝に採れたチンゲン菜の出荷作業。

 

現場に到着して、俺はそこの“社長”に挨拶をした。

 

よく『礼儀なんぞクソ喰らえだ』などと書いてはいるが、俺も初対面の人間にそれなりの対応はする…。

 

で、作業現場に行くと、そこの社員らしきオバサンが声を掛けてきた。

 

オ「…あなた、社長に挨拶してきた?」

俺「は、はい。い、今、ししてきましたよよ」

 

だが、オバサンは何故か「もう一度、挨拶しにいきましょうー」と言い出した。

俺が「今、した」と言っても、「とにかくもう一度」と言い張って聞かない。俺が「何故?」と尋ねると「挨拶は何度しても良いから」という始末。

 

俺は渋々と一度挨拶した直後に、また同じ社長に挨拶をした。

挨拶をされた社長からしたら、(…あれ?)と思う行為だと思えたが、何故かその社長は満足そうだった。

 

これに俺はカチンと来た。

(…なんだ、コイツら? 馬鹿なのか?)

 

今から思えば、初対面の俺の態度が悪かったのかもしれない。オバサンは俺の為を思って再度の挨拶を促したのかも?

あの社長の満足そうな馬鹿面からしたら、その可能性は高い。

 

だが、俺からしたら『訳のわからん事を強要するクソババア』としか思えなかった。

 

で、チンゲン菜の置き方をぐちゃぐちゃと指示され、いつもの癇癪が爆発💥

俺「うるせーな、アンタ! 自分でやれや!」

オ「…ちょっと、何なのその口の効き方は!」

 

こうなると、また“中学生”の口論だ。

 

この騒ぎを聞いた例の社長が、「おらっ! 黙って働け!」と怒鳴った。

俺はこれにもカチンと来たが、確かに今は作業中だ。

オバサンと口論するこちらに非がある。

俺はその後、ババアと口も聞かず、黙々とチンゲン菜を箱に入れて、三時間ほどで仕事は終わった。

 

最後に社長には「…お、お疲れ、さ様でしたた」と挨拶したが、ババアは睨み付けて帰った。

 

当然だが、次の日から俺がその現場で働く事はなくなった。

俺もそれで良かった。

 

そんな事もあり、俺は礼儀を強要する馬鹿が大嫌いだ。

礼儀など意味が無い。

礼儀正しい事がプラスになる組織が大嫌いだ。

俺も便宜上、礼儀を取る事がある。だが、こちらが礼儀正しくしたに、相手がそうでないとソイツを小馬鹿にする。

 

人間は誰を尊敬しようが、誰を慕おうが自由だ。

派遣された現場の社長を、派遣バイトが必ず尊敬するなど、甘い思い込みだ。

尊敬されたくば、尊敬される行動をしろ。

それを見て、俺は判断する。

 

それは、悪い事か?

 

無条件に礼儀正しくする人間の方が、むしろ怖いし、怪しいし、奇妙だ。失礼ではないか?

 

別にこちらを尊敬してくれとか、敬えとは言わない。

嫌なら、派遣してくるな。

 

俺から言わせて貰えば、「俺様を尊敬しないと、挨拶しないとお前を雇わない」は、思い上がりでは?

「働きたいなら、俺に尊敬を払え」は非常に恥ずかしい人間の言葉だ。 

派遣バイトだからだと、こちらを舐めていないか?

 

小馬鹿にしているのは、そちらだ。

そんな感じで人が付いてくると思うのか、俺に「思い上がるな!」と怒るなら「思い上がっているのは、あなたでは?」と言いたい。

『どうせ日雇いの派遣。こちらが雇わないと金無いんだろ?』という人を小馬鹿にした態度が透けてみえるのだ。

 

他人は他人を理解して初めて尊敬したり、親しく感じたりする。

初対面でいきなり尊敬する奴は、そちらの方がおかしい。怖い。

 

そうした態度の派遣バイトに満足している方が、逆に恥ずかしくないのだろうか?

 

だが、それで満足する人間がいるのも事実だ。

俺自身、初対面の人間が舐めた口をきいたら「何だ、コイツ💢」とキレるだろう。

 

なので、俺は初対面の人間には、もちろん礼儀正しくする。

で、どんな人間性かを見る。

見た上で、尊敬するかどうか決める。

盲目的に従うのは違うと思うからだ。

 

特にあの社長のように挨拶されて喜んだり、「挨拶しとけば」というオバサンのようにはならない。

 

…というような事を派遣会社の担当者に言ったら、「…あなたは中学生ですか?」と呆れられた。