鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

2/2 北風と雨

寒い…。北風が辛い。
年明けから暖かな日が続いたが、ここ数日一気に気温が下がった。
寒い。耐えられない…。

年々、寒さに弱くなっている気がする。
今では寒い朝など怒りさえ感じるようになった。
風を切って歩くのが辛い。

昔から寒いのが苦手だ。
暑いのは幾分と平気だが、寒いのには耐えられない。
何故だろう?
だが、人の感覚など宛にならない。
状況、感情で変わる。気温の差など僅な事柄で変わるのだ。

友人に"雨"が嫌いな男がいた。
とにかく、雨に濡れる事を嫌い、雨が降ったり、雨の予報を聞いただけでよく怒っていた。
※彼の場合、実際は雨に"濡れる"のが嫌いでは無く、雨が"降る"事自体が嫌いなのだが、それがわかるのはまだ後だった。

ある厳しい冬の夜、別の友人宅に集まり、"鍋"をした。その場でその友人と口論になった。
俺が「寒い。冬など無ければ良いのに…」というと、友人は「何でやねん。冬はええやん…。冬は最高や」と言い出した。
俺は「何でだよ。寒いだけだし、誰も得しねーだろ?」と言った。
友「冬は最高や。…雪を降らせてくれるし、何と言ってもこうして、鍋できるやん。冬はええやん♪」
俺「オマエ何言ってやがる。鍋なんて別に冬でなくともできる。第一、雪なんて別に欲しくねーな」
友「雪がないと、スキーできへんで?」
俺「別にスキーしなくていいよ」
友「何でやねん? 俺はスキー好きやねん」
俺「知るか! オマエ、自分の都合ばかりじゃねぇーか? …まだ雨の方が良いよ」
友「は? 雨の方がいらんわ。雨こそ全く必要ないわ。雨があるからみんな不幸や…。」
俺「いや、冬だ」
友「雨や」
俺「冬!」
友「雨!」

……今から考えれば不毛極まりない話だ。
雨だろうが、冬だろうが、天候は人間の好き嫌いに関わらず変化する。
自らコントロール出来ないものに文句を言っても仕方ない。
その事に気付くのは、それから何年も先だ。

若かったな…。

今は違う。
寒いのは相変わらず嫌いだが、『仕方ない』と感受してしる。
北風の中を歩いている。