鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

6/23 ブラック支配

今、ニュースでは自民党の豊田とかいう議員の"パワハラ"が話題になっている。

自身の秘書に暴言、暴行。
一度、秘書が隠し撮りした暴言を聞いたが、聞くに耐えない罵詈雑言だった。

何でこんな態度が許されるのか?

また、以前テレビで"ブラックバイト"のあり得ない話を聴いた。
ある学生がサービス業ではたらいていたが、そこの店長がかなり横暴で、シフト上は休みだったのに、勝手に『出勤』に変えられ、その事を抗議すると「じゃ、辞める?」と言ってきたらしい。
酷い話だ。
だが、何故店長はそんな無茶な事ができるのか?

これはまさに豊田議員、店長が"小さな王様"だからだ。
議員は秘書との狭い関係の中で、店長は任されている店舗の中で、"王様"だったのだ。

前のブログで書いたが、"小さな王様"は一度自分のグループに入ったら、自身(王様)への絶対服従を強いる。
なぜなら、そこは王様のためにグループだからだ。

この、豊田とかいう議員が秘書にあんな事をしたのも、この"王様気質"が原因だ。
自分が王様のグループだから、グループ内の人間は王様の"家来"。だから『何やっても、何を言っても許される』と思ってしまう。
めちゃくちゃな事を言った店長の中にあったのも、『俺は店長、酷い事を言っても大丈夫』という間違った余裕があるからだろう。

ここに、大きな認識の間違いがある。
秘書は、バイトは、社員は、貴方の"支配下"にあるわけではない。
何をしても良いわけではない。
何を言っても良いわけではない。
仕事の上での"部下"であり、"家来"なわけがない。
"ブラック企業"といわれる会社は、一度部下になると、何故か"家来"と誤認するヤツがいる。

人はやはり、『人の上に立ちたい』と思うものだ。
指示される位置より、指示する立場になりたい。
だから、自分の"テリトリー"に来た奴は全員"家来"としたい。いや、自分以外は皆、『家来であって欲しい』と思う。

ただ、そう願っていても、大概は我慢して他者と協調するのだが…。
王様は違う。
家来は自分の"所有物"であり、『自分が一番エラい』と思っているから、所有物である家来には何をしても、言っても良いと思っている。
しかも厄介なのは、そんな彼ら(彼女ら)が、自身の力が及ぶのがその"小さなグループ"だけだと分かっている点だ。
だから、豊田議員などは国会の答弁などは極めて静かに行っている。
そこは自身の力が及ぶ"範囲外"と分かっているからだ。
ズル賢い女だ。
で、自分の車に戻れば秘書に暴言暴行。
そこは自分が王様であるからだ。

議員など一皮剥けば、こんなもんだ。
(…俺も)

ただ、こんな奴は会社には腐るほど要るはず。そんなワガママを許す土壌があるからだ。

そんな空気を許している"ブラック企業"も酷いが、『ここでは、俺(私)、ワガママ言っても許されるな…』と思ってしまう人間の"質"も問題があると思う。

恥を知るべきだ。

俺もかつてはそんな"王様"の1人だった。
だが、今の俺には小さなグループなどないし、俺を持ち上げる人間などいない。

それが嬉しくもある。
誰も"支配"しないが、誰の"支配"も受け入れない。