鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

プロレス心理学103 天才の当たらない光✨


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プロレスラー、武藤敬司は間違いなく天才だ。

 

プロレスセンス、タイミング、技の連携…、全てにおいて、最高峰の力を持っている。

プロレスラーとしての、発想力は抜群だ。

 

たまにテレビのバラエティーで観るが、それなりに対応している。

武藤はタレントとして、テレビが求める事を分かっている。

間違いないと思う。

 

“10・9”で武藤が高田にドラゴンスクリューから、足4の字固めを繰り出した時、俺は驚いた👀‼️

まさか、こんな他団体対抗戦で『ドラスク→足4』などという“クラシカル”なプロレス技を出すとは思わなかったからだ。

この瞬間、俺はこの『新日本vsUWF団体対抗戦』が“プロレス”だと分かった。

そして、そんな技を使う武藤啓司というレスラーを『凄い!』と思った。

こんな発想をする武藤は天才である。


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三銃士(橋本、武藤、蝶野)の内、武藤は比較的、“現場監督”長州力に近かったレスラーである。

 

(三銃士と長州の関係)

橋本→嫌悪

蝶野→遠慮&距離

武藤→同調?

 

…と言っても、長州に従っていたわけではない。橋本(真也)のように嫌っていたわけではなく、また蝶野(正洋)のように距離をとってもいない。

二人に比べ、“まあまあ”というくらいの感覚で従っていた。

長州と武藤。

この二人には微妙たが、共通する部分がある。

 

互いに『プロレスが己の“居場所”』と割り切っている点である。

武藤は、猪木が“復権”後、“総合格闘技”に傾く新日本プロレス“見切って”全日本プロレスに移籍したのだ。

『俺のキャリアがひっくり返し返されちゃう…』と武藤は自叙伝で書いている。

総合格闘技が嫌いなのだ。 

そこに、“入ってしまう”と、自分が自分で無くなることが分かっている。


長州も真剣勝負(っぽい)UWFを「所詮、“こっち側”だろ?」と嫌悪しながら、自身は真剣勝負の総合格闘技をする事は決してなかった。

それをすると、自分が保てなくなると、分かっているのだ。

 

二人とも分かっていたのは、自らが『プロレスでしか“輝けない”』という事だ。

 

プロレスをする事が自身の“存在証明”であり、自身の“利益”になると理解している。

だから、絶対に“プロレス”から出ない。

あくまでも、プロレスにこだわる。プロレスを続ける。

猪木の示した格闘技志向のプロレスは否定したいのだ。


 

では、新日本から出た武藤は“輝いた”か?

 

残念ながら、そうとはならなかった。

武藤が社長になった全日本プロレスは、なかなか浮上せず、ゴタゴタが続いた。

(プロレス学校、とかやっていたなぁ。…迷走)

 

資金が苦しくなり、例の“白石騒動”を起こし、全日本を離れることになった。(WRESTLE-1)

 

そのWRESTLE-1(レックスワン)も安定しているとは言い難い。

 

武藤敬司は間違いなく天才だ。

 

レックスリングセンス、発想力、展開力…。

全てにおいて、プロレスラーとしてトップランクだろう。

その証拠が、“トラスク→4の字”であり、Gムタであり、“シャイニング・ウィザード”(閃光魔術)だ。

 

武藤は天才だ。自分を“光らせる”天才だ。


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だか、他人を光らせるのが、凄く苦手だ。

 

孤高…ではない。

新日本離脱、全日本利益の際も、多くの仲間を引き連れて出た。

だが、その後、武藤に“連れられた”人間は輝かない。

 

でも、皆、武藤を慕う。

天才だから、皆が従いたがる。

そして、近付くが“輝かない”

 

武藤の“信者”は多いのだが、信者は幸せにならない。

 

だが、だれもが武藤を信じたがる。

華やかで、プロレスに拘り、プロレスで輝いている武藤を信じる。

 

武藤に責任は無い。

武藤は最高のプロレスを観客に見せているだけだ。

 

それに周りが勝手に“信じている”だけだ。

 

だが、信じたくなる気持ちはわかる。

武藤は輝いている。だから、自身も輝けると“信じる”。 

一緒にいたら、儲かる、目立つ、楽しい…。

そんな“思い込み”をしたがる。

 

だが、輝かない。

武藤は自身しか輝かせられない。

 

武藤以外にも、こんな人間はいる。

“自分しか輝かせられない人間”

 

何となく楽しそうな人。

優しそうな人。

分かり合えそう人。

 

それは、そう信じたい“信者”の幻想に過ぎない。

輝くのは、自分自身の力でしかないのだ。

近付くと、“輝けない”。✨

見ていると、輝きそうなのだが…。

 

武藤は、輝くのか?

 

…それは分からない。武藤は最近出た自叙伝で『まだまだ現役を続ける』と言っていた。

得意技のムーサルトが出せなくなっても、プロレスを続けるらしい。

 

武藤は天才だ。

天才だから、ムーサルトが使えなくなっても、やはり天才なのだろう。

輝きそうだ。

 

だが、覚えておかなくてはならない。

“輝く”のは、誰かによって、ではなく自分から輝かなければならない。