鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

subject(サブジェクト)思考の人間になるな①

『社会に出て、どんな人間になりたいか?(なりたかったか?)』という問いを随分前から考えているが、それは『どんな人間になりたくないか?』という問いになる。

 

以前いた地方求人誌(現在廃刊)で編集の仕事をしていた時に“上司”(本田=仮名)から言われた事がある。

 

『鈴木君は素直で良い子だな(笑)。本当にありだいよ』

 

と言われた事がある。

その時は自分への評価、褒め言葉として嬉しく受け取った。

しかし。

その後、俺に待っていたのは、パワハラと残業の連続で、散々コキ使われ、“リーマンショック”で解雇された…。

 

その後に入社した某年金機構の事務所でも同じように働けば働くほど、コキ使われた。

…ただ、この時の俺は随分と周囲(特に上司)に反抗的でよく口論していた。それもあり病気(脳腫瘍)を患った俺は、契機満了で退職した。

 

この他にも働いていた日雇い現場でも、俺のような日雇い従業車に、求められたのは、従順で“素直”な人間だった。

(詳しくはnoteの『派遣録』で…)

 

他人(特に上司)には逆らわず、“真面目”で“素直”な人間。何か言われたら、つべこべ言わす、“素直”に、正確に、素早く働く人間…。

それを皆、求めた。

 

俺もかつて、販売業(ブラック企業)をしていて人を雇う側だったりしたが、そういう従業員(部下)を求めていた。

 

そした素直に、素早く、従順に、そして正確に早くて動く事を求める考え方を『subject(サブジェクト)思考』という。

“subject思考”とは、『誰でも、その仕組みが分からなくても扱える、機能・方法・やり方』である。

 

ジュース🍹🥫などの自販機がそうだ。

“販売機がどういう仕組み”か知らなくても、“お金👝を入れたら”、ジュース🥫が買える。

『必要な時に、必要な“成果”だけを得る』という便利さを追求する思考だ。

世の中にあるサービスや機械(電車、車など)もそうだ。別に内部の仕組みを知らなくても、“使える”し、“便利”。我々はお金を支払うだけで、“結果”を得られのだ。

 

そして、数々の仕事(正社員、派遣バイト、日雇い派遣)を経験してきた俺が『こうなりたくないな』と思うのが、この“subject思考”の人間だ。

 

俺の出会ってきた人間の多くが、他人に“便利さ”や“素直さ”を求め、その他人と“交渉”しないのか?(もしくはできないのか?)

 

何故、他人は他人と交渉を嫌がる、面倒くさがる。

 

特に上司と言われる連中。

自分のいうことに、ひたすら従順な人間を好む。

 

求人誌時代の上司(本田💢)のように、“素直”に従ってくれる部下を喜ぶ。

そこには“交渉”がない。

『“上”から“下”へ』という上意下達のみ。

 

某年金機構にいた頃の俺のように、周囲に逆らい、反抗的な人間は喜ばれない。

煙たがれ、嫌われる。

 

しまいには、『これが組織(会社)だから…』などと、どこかの病院で働くBBA(吉井=仮名)のような事を抜かし出す。

 

部下であろうが、友人だろうが、同僚だろうが、他人も同じような人間だ。

機械や物ではない。

話して、理解させて、確認しなければならない。

便利な機械のように“内部構造”を知らなくても“動く”ことはない。

気分の悪い日もある。調子の悪い日もある。

反抗的だったり、他人と“折り合わない”可能性もある。何度言ってもミスしたりする。

何度もそれを是正したり、フォローしたり、認めたり、指摘するしかない。

“交渉”だ。

他人と関わることでしか、他人はあなたに従わない。

組織(会社)は回らない。

 

それならば、他人とは交渉するしかないだろ?

 

何度も話し、揉めようが、口論になろうが、ミスしようが、他人とは“人間”として交渉するしかない。

 

面倒くさがるなら、他人とは関われない。

だから、subject思考に行き着いてしまう。

ただただ自らに従順で、正確で、素早く働く“機械”のような人間を好む。

この思考の恐ろしいところは、金銭💴が絡むと、この考えに至りやすいところだ。

 

ここに至ってはダメだ。

 

『給料を払うのたがら、素直に働け』

『そんな態度ならば、ウチに置けない』

『仕事が遅い。会社としたら非常に厳しいな。ボランティアでは無いんだよ💢』

『その口の聞き方はなんだ💢 給料払わんぞ?』

『…あいつの出勤シフト、削ってしまえ…』

 

よく言われてきた。

皆、最後にはお金💴だ。

従順なのが普通で、それが組織(会社)であり、反抗的で、従わない俺に、最後には金銭で従わせようとする…。

 

ジュース🥫の自販機に対する感情と同じ。

『お金を支払う』から『ジュース(成果・従順さ)を得る』と思っている。

 

残念だが、人は機械ではない。

間違えたり、反抗的なのが人間だろ?

機械は便利だ。素直出し、口応えしないし、歯向かわない…。

ならば、機械と働いたら良い。

お金を支払うから、従順的で、素直で、しかもミスしなく、正確に働く人間…。

それはもう人間ではない気がする。

まさにsubject思考。

 

 

一見、そうした人間を“素晴らしく”感じる。

だが、それは恐くないか?

 

 

金銭💴を得たいから、従順になり、正確に仕事をする人間…。

そんな人間の話をたまに目にする…。

 

例えば、最近話題のこの事件。


f:id:ojpkb:20240514192221j:image

この事件に関わった連中は、そのsubject思考なのではないか?

【続く】