この時期、たまに大学時代の友人らと会ったりしていた。
『OB会』という名目でたまに大阪などで落ち合い、大学生時代の知り合いや先輩を巻き込み、大規模な宴会をしていた。
久しぶりに会った友人らの状況は様々だった。
俺のようにフリーターで喘いでいる奴や無職もいた。やはりブラック企業にいてボロボロにされた奴もいたりした。
詐欺みたいな会社に入っちゃっていたヤツもいたなあ。
皆、それぞれに苦労していた。
俺とは違い、入社した会社で頑張っているヤツももちろんいた。人生なかなか好調で、出世して、羽振りの良い奴もいた。
金が無く、バイト+日雇い+フリーライターで低賃金に苦しむ俺からすると、そういうヤツは羨ましい話だが、そんな友人の話を聞くと、やはり“人間関係”や成績、仕事自体に悩んでいたりした。
それを思うと俺は貧乏ながら、組織には“囚われて”おらず、気楽だった。
(…この後、求人誌会社にしっかりと捕まるが)
そう思える“人”を派遣現場で見ていたからだ。
俺の日雇い(派遣)は、宅配系(🍕&🍣)から離れ、別の現場がメインに成りつつあった。
まずは、中区の倉庫でのピッキング(荷物運び)。
これがメインになりつつあった。
他にはスーパーの品出しをしたりしていた。
その品出しの話だ。
仕事は、早朝のスーパーに出勤し、開店前に野菜などを陳列したりする派遣。7時~10時までの短時間だった。
そこで、スーパー側の新人の社員さんとバイトのおばちゃん連中が、よく揉めていた。
おばちゃん「ちゃんと、言ってよ💢」
新人くん「言ったでしょ!💢」
よくある話だ。
初めて見た時、俺はこの新人社員をかなり軽蔑した。
(…そんなにキツく言わなくても)と思った。
で、俺は作業終了後、控室で年配の社員さんに“お小言”を言われているのも、よく見た。
バイトに怒り、先輩からはお小言…。
この新人くんには“逃げ場”がない💦
見ていて、痛々しかっと。
こうして“社員”らの“姿”を見ると、同じようにブラック企業にいた俺は、なんだか、哀しくなる。
この人(新人)もおばちゃんらに怒りたくないし、年配社員から怒られたくないのだろうな。
大学卒業直後、“名ばかり管理職”を経験している俺は、こうした組織の“嫌な部分”を見ると、どうしても、怒りより哀しさが出てしまう。
『嫌なら辞めろ』なのだが、そうはできない。
だから、耐えるしかない。それしかないのと哀しい💧
派遣を含め、仕事場ではよくある話だと、その後、いろいろあった俺には理解出きる。
…その後、どうしようもない姿が見たくなく、俺はこの派遣先には数回しか行っていない。