メガネ君はその見た目とは違い、おとなしくなく、よく怒っていた。
浜松西区の公園での大型催事場撤去作業した時の事だ。
この派遣先の社員はとにかく頭に来る奴だった。
日雇いには挨拶もしないし、とにかく怒りつけてくる💢わ、嫌味は吐くわ。仕事を煽ってきた。さらにわざと大変や仕事を与えるなど、俺が今まで(2023年)働いていた工場のデブ(覚えとけよ💢)のようだった。
…いや、コイツの方が酷かったかな?
だが、日雇い派遣は我慢した。
何か言ったら仕事が無くなるのは経験済み。
だが、メガネ君は違った。
その社員に堂々と反論し、喰ってかかっていた。
その社員が、ろくに説明もしないで、仕事を急かした。
すると俺達日雇いと一緒にいたメガネ君が怒った。
「…だから、これ、どこに持っていくんですか?💢」
これに社員がキレた。
「…あ?💢」と言ってメガネ君ににじり寄り出す。
メガネ君は怯まず、さらに怒る。
「だから、どこなのか、場所、言えないんすか?、言ってくれないと分かんないでしょ?💢」
これに社員はかなり大きな声で「ちっ💢」と舌打ちした。
そして、うるさそうに「あそこだよ💢」と示した。
こういう社員はよくいた。
わざとなのか、面倒なのか、説明が下手なのか、話をしないで、ただただ急かすタイプのバカ。
頭に来るが、日雇いの立場ら低い。
ムカムカしながら、怒られたりしていた。
メガネ君は何でも尋ねるタイプの男のだった。
そして、かなりはっきり言うタイプ。
俺は、後から彼に「…あんな言い方だと、後から大変だよ」と話しかけた。
だが、彼は「…別に悪いことを訊いたんじゃないですから」も己の正しさを主張した。
こういう日雇いもゃくいた。
日雇いだろいたが、バイトだろうが、分からない事は尋ねる。理不尽には怒り。怒りには怒りで応戦する。
勤めていた求人詞編集部の“手下”感覚の残る俺は、以前逆らって仕事から“閉め出された”記憶もあり、どちらかと言えば従順になってしまっていた。
メガネ君はここ最近、日雇いを始めたらしく、若い(たぶん20代前半)、そうした抵抗心と怒りを持っていた。
俺は、忘れかけていたのかも?
だから、俺は彼が気に入り、それからよく話すように🗣️なった。
西田も社員にガンガン文句を放つメガネ君を“頼る”ようになり、三人揃って働いたりした。
だが、メガネ君は日雇いで長く働く意思はないらしく、俺のように正規の仕事を探していたが。
現場で社員らに抵抗するのも、『俺はいつまでもここにはいないよ!』という独立心みたいなものの現れだったのかも?
だから、俺達とも距離があったように感じる。
日雇いにおいつ、こうした独立心は、雇う側からすると迷惑だったのかも?
言うことを聞かない日雇いや、いちいち抵抗してくる日雇いなど始末に悪い。
だが、彼の姿は俺に忘れていた気持ちを思い出させていた…。