鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

7/16 もしも…

以前、ある仕事が終わろうとしていた時
、その会社の人に訊かれた。

「鈴木君、今後の仕事の予定あんの?」

まず、この言い方にカチンと来たが、仕事の"延長"の依頼とも思えたので、怒鳴り付ける訳にもいかず、冗談半分で

「俺、宝くじで三億円当たったんで、大丈夫でーす」

と、おどけて言った。
「えっ!」と相手は驚いたが、俺はすぐに「冗談、冗談」と笑いながら付け加えた。

数日後、その会社を訪れると、仲が良かったおばさんが俺に真面目な顔をして「鈴木君、宝くじ当たったんだって?」と効いてきた。
ビックリして「はぁ? 当たってないよ…。何の話?」
「…いやいや、○○○さんから聞いたよ、『鈴木君、宝くじ当たって大金持ちだ』って」
そこで、前にそんな事を言った事を思い出した。
(冗談って言ったはずでは?)と思いつつ、その人に問いただすと、
「…いやぁ。鈴木君、何か"余裕"あるからからさー」
と、よく分からない理由を述べた。
つまり、『君の場合、冗談が冗談に聞こえなかった』という事らしい。
馬鹿馬鹿しくて、「頭おかしいんですか?」と言って放っておいた。

今になって思う。
こんな事を思った時はないか?
『もしも、宝くじが大当たりして三億円も手にしたら、どうするか?』

あなたなら、どうする?

一生、遊んで暮らす? 仕事しない?

俺はたぶん仕事を辞めない。いや、辞める事など"できない"というのが、事実かな?

一生安心、使いきれない金があれば、確かに心強いが、果たして"幸せ"だろうか?、と思う。

いきなりふってわいた幸運に喜ぶだろうが、それは一週間くらいで"終わる"だろう。
後は手にした金を減らすだけの人生に苦しむに違いない。

金を得る事が"主題"の人生ではなく、金を得る"行動"を"主題"とする人生を送っているつもりだし、それで『良し』と思っている。

断っておくが、『金の為に働いている』人を否定している訳ではない。
病気前は俺も『金、金…』と思って働いていたし、それが当たり前だと思っていた。

だが、病気を経験し、"死の縁"から脱して、様々な経験をし、違う考えを持ちようになった。

『金は大事だ。だが、自分を"曲げて"まで欲しがるものか?』
『確かに金がないと生きていけない。だが、金の為に我慢して働く事に意味あるのか?』

もう我慢して生きるのはたくさんだ。
金は稼がないといけないが、金はあくまで『優先順位の"第二位"にしておこう』(第二位というのがポイント)

ならば、突然大金が手に入っても意味はない気がする。
『金を稼ぐ過程が重要』なんだ。

その分、というとアレだが、貧乏だ。
金はいつも無い。
だか、構わない。自分の人生を思いのまま生きている。
これで一向に構わない。むしろ、以前の俺より遥かに楽しく人生を過ごしている。
こちらの方が"俺らしい"と思える。

ま、『貧乏人の開き直り』と言われたらそれまでだが…。