地元の求人誌に正社員として採用されるまでの“アルバイト期間”。俺はここに書いているような、いろんな日雇い派遣を週一くらいでしていた。
東京での“ライター養成講座”は、俺は何と“選抜メンバー”に選ばれ、二週間に1度、東京千代田区にある大手出版社に通っていた。
だが、同時に(…食って行くのは、厳しいなぁ)と現実も痛感していた。ラグビーのトップリーグや当時話題だったボクシングの亀田興毅選手の試合などを体験取材させてもらったが、やはり大変そうで、“すぐに仕事ができる”というものでは無さそうだった。
ま、考えが甘かったのだ。
たが、この時の経験が今の俺の執筆活動に大きく役立っているは確かだ。(◯◯さん、ありがとうございます)
さらにこの講座の終わる頃(2007年の春先)、俺に“正社員採用”の話が出始めた。
なので俺の心は、そちら(求人誌編集での正採用)に傾いて行った。
…この話こそ、地獄への第一歩だったのだが、この話が出始めてから、何故か“あまり進まなくなった”。
それには様々な諸事情があるのだが、それは今後にまとめて書こうと思っている。
なので、相変わらず金の無い俺は求人誌編集でこき使われながら、休みには日雇い派遣を繰り返していた。
リーマンショックの前の頃だ。
世の中の仕事(求人需要)は多く、派遣への需要も多かった。
いろんな派遣先に行くと、俺はよく嫌われた。
何かと“減らず口”の多い性格であり、“上”から言われるとカチン💢とくる性格。それに普段はバイト(求人誌)で雑に扱われている反動からか、俺はたまに派遣先と揉めた。
もちろん、“雇われる側”の俺が反抗的な態度なのだから己の責任なのだが、派遣先の人間でも“どうかな?”という態度、対応があった。
そういう事を我慢できず、子供のように“叩く”のが、俺の悪い癖なのかもしれない。
俺はよく勘違いされた。
以前も書いたと思うが、「俺、宝くじ当たったんで、一生こうして生活できるですよ」と“分かりやすい”嘘を吐くと、本気にされた。そんなわけねぇだろ😏
また「以前、本屋で働いていた(谷◯屋)」と言ったのが、何故か『アイツは本屋の店長だった』に誇張された。
「学生時代、よく麻雀🀄とかしてましたねえ」と思い出を話したら、『アイツはよく賭け麻雀をしている』『…雀鬼(麻雀の鬼)だ』と噂された。
俺は麻雀は今ではほとんどしないし、かなり下手だ。
何故、人はこんなにも俺に“激しい思い込み”を描くのか。
そして、当たり前だが、否定するとよく怒られたり、嘆かれた。
「あれ、前に言ってなかった?」、「嘘つき!」、「だって鈴木くん、◯◯◯だからー」、「何でだよ💢」←こっちのセリフだが。
何故、俺に対する少ない情報量でそこまで思い込めるのか?
それは、今から思えば…、
皆、俺の事が気に入らなかったのではないだろうか。(被害妄想?)
(…あの小生意気か日雇いの馬鹿、顔もみたくない💢)
そう思われていたのではないか。そう思われるような態度だったかも。
派遣先で俺に関わった人間らは、俺を小馬鹿にしてからかう意図もありつつ、『アイツはあーいう奴』と決めつけたかったのではないか。
俺からしたら少し迷惑で、いちいち訂正するのが馬鹿馬鹿しい事だが、『嫌いな人間』はそういうイメージで『固定化したい』のではなかったのか?
そういう“噂”で俺を“決めつけたかった”のではないか?
もちろん、俺は宝くじなど当たってはいない。書店を経営したことも無い。麻雀は下手くそだ。
嫌われ者の自覚は多分にあった。
今もそうかも?
だが、噂は噂。
その真相は、どこまで行っても真実ではなく、俺との関係性が悪くなるだけだ。
そして、俺は日雇い派遣。
早ければ、1日。長くても数日で来なくなる身である。
言い方を変えると、『別にあの馬鹿(俺)の真相など、どうでも良い』なのだろう。
事実、気に入らない日雇い派遣など、どんどん“切られ”ていた。
“丸さん”同様、低姿勢で真面目で反抗的ではない派遣が喜ばれていた。
そうではなければ、「…じゃ、もう来なくていいよ」の一言である💢
で、おかしな噂を流される…。
そんな奴らはよくいた。
そして、日雇いや派遣とはそういう扱い方をされるのだと、身をもって体感していたのが、この時期だった。
…まさか、この後、この派遣が俺のメインになるとは思ってもいなかった。