鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

8/9 "カリスマと言われたい"病

マチュアボクシング連盟の山根会長が、やはり辞任した。

イメージ 2


ま、予想通りだけど(笑)。

暴力団との交際を堂々と公言し、助成金の不正流用も認めるなど、かなり"個性的"な人物であった。
腹の立つ言動が多いが、"テレビ"向きのキャラクターがあった。

ちなみに、ボクシング及び興行の世界では、昔から"反社会的勢力"と親密だった、という。
確かに以前読んだ沢木耕太郎氏のボクシングノンフィクション『一瞬の夏』では、沢木氏が応援する混血ボクサー、カシアス内藤の試合で、ヤ○ザらしき人物に沢木氏が花代(祝儀)を強要されるシーンが出てくる(時代は80年代?)

また今でも、プロレス興行を観に行くと、"そんな風体"の人間を見る。

しかし、現代において、その勢力との関わりをオープンにするのは、完全にアウトだ。
散々と暴排条例や新法で、そういう輩を閉め出しているのに、アマチュアスポーツの会長が堂々と公言してはいけない。

イメージ 1


この人は何で、そんなことを言ってしまうのか?

俺は、山根会長の辞任会見の「妻に『あなたの事は一生面倒を見るから…』と言われ、決意した」という件が気になった。
さらに、「全国で33人の理事から新任された…」とまるで自分が"信奉されて"いるかのような発言。

いかにも、『家族(妻)の為に私は身を引くのだ!』、『俺にはこんなに信頼されているのだ! このまま辞めさせて良いのか?』という未練が見え見え。

暴力団との交際も、

「そういう事を言ったのは、この山根一人であります!」

と、何故か自画自賛
別にアンタがヤ○ザと付き合っていても、偉くも何ともないよ。

つまり、『俺はこんなにアマチュアボクシングに貢献している』、『俺は偉いのだ!』と言いたいのだ。

だから、勝手に『終身会長』になったり、『奈良判定』を強要させたり出来るのだ。

つまり、威張りたいだけの"子供"だ。

こんな奴、よくいるよね。

俺はこんな奴を『カリスマになりたい病』と呼んでいる。
(中二病とも?)

良い歳したおじいちゃんが、息子くらいのボクサーに"パワハラ"。

良い歳したおじいちゃんが、嫁さんに言われて会長辞任。

良い歳したおじいちゃんが堂々とヤ○ザとの付き合いを自慢。

物凄く格好悪いのだが、本人はそんな気持ちなど皆無だろう。

(俺の何が悪いんだ!)というような気持ちのはずだ。
以前書いた(新入社員編)でも書いたが、人は"カリスマ"と崇め奉られたいのだ。

凄い人だ、と。
実力者だ、と。
あなたのお陰て、我々がある、と。
カリスマだ、と。

人望とも言えるかも?

だが、人望は金では買えない。
その人の人間性や行動から、人は他人に信頼と尊敬を置く。

自分の気に入った結果にならないと、不機嫌になる馬鹿を"カリスマ"と呼ぶ奴はいない。

こちらから見れば、辞めて当然の"ワガママ"おじいちゃんなのだ。