鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

派遣録⑱ お好み焼き店

この時期、磐田にあるショッピングモール内にある(あった?)お好み焼きの店にも派遣された。

 

俺は、客商売は苦手(元販売員なのに…)だったが、ここの仕事のメインはホール作業より、厨房での皿洗いだった。

はじめはかなり戸惑いがあった。

しかし、それなりに“客あしらい”出来ていたかもしれない。


この頃は、まだ病気(脳腫瘍)になる前で、俺の滑舌は滑らかだった(はず)。

 

そして、ここの社員さんやバイトは何故か、乗りが良く、俺みたいなヤツにも気軽に声をかけてくれた。

それも良かった。


店は繁盛していて、金土曜の夜は大騒ぎだった。

そこに俺が派遣されていた。

お客が食べた後に、その後片付けをして、厨房で洗い物。

たまにお客さんに注文を聞いたりして、それを“キッチン”に伝え、また荒い場に戻る。

日雇いの俺に出来るのは、それくらい。

文句はなかったし、コアタイム(繁忙時間)は大変だったが、何とか食らいついていた。

夕方からの勤務だが、それでも良かった。

俺と日雇いが一人、二人といた記憶がある。

それなりに楽しく働けた。

 

ただひとつ、困るのは、『広島風お好み焼き』だったので、お客が、俺を広島出身者と勘違いしてしまう点だった。

よく「今日、(広島)カープ、勝ったなー」とか、「新井、ホームラン打ったなー」などと言われても俺はどうリアクションして良いか、分からなかった。

思わず「俺、地元(浜松)出身ですが?」と言いたかったが、何故?などと尋ねられたら面倒なので、放っておいた。


だから、厨房でよく皿洗いをしていたが、厨房では忙しいのもあるのか、社員らやバイトがよく愚痴っていた。

「ソース、無ーぞ!、クソがっ!」

「またお好み焼きかよっ、なんでだよ💢(?)」

「今、何人待ちだ!」

そういう喧騒の中で、ごちゃごちゃと言われながら働いていたのは、実のところ、面白かった。

前にしていた宅配寿司屋(の日雇い派遣)のように「何で?」と俺に関与して来ないので、そこが良かった。

今から思うと、求人誌編集部ですっかり馴れてきて、プライベートを含め、かなりそっちに依存していて、この頃は派遣が“はけ口”になっていたのかも?

違った事ができて、お金👛(3000円未満)まで貰えて、俺にはちょうど良かったのかもしれない。

どうも俺は他人との距離感の取り方が、人より離れた方が良いみたいだ。

この時、そんな事を自覚できた。