今日も同じ派遣先で『ピッキング作業』だった。
昨日と人数は変わってないが、メンバーは半数以上が変わった。
そして、集合場所ではまた“無口”
また、その半数が本日が“初めて”だった。
俺は2日目なので、もう慣れたもの。備品を用意し、登録リストに名前を書いて、倉庫2階に移動したら、すぐに作業開始。
“初めて”の派遣バイトらは社員から作業説明。
それを尻目に俺はピッキング開始。
今日は遅れない!
倉庫は3つ分あり、それが1~7エリアに区分けされている。
そこをハンディの指示通り一通りするのが、“一周”であり、次のハンディを持ち、“指示”通りピッキングする。
それがこの作業の流れだ。
30分後、説明を受けた“初心者”らが作業スタート。
そしたら、ピッキングしていた俺を一人の若者が抜いていく。…早い!
何でだ!?
今、さっき作業を聞いたんだろ?
何故、そのスピードが出せる?
実は経験者?
…という、俺が遅いのか💧💧💧
“初心者”の若者は澄ました顔でピッキングを続けて、俺を引き離していく。
ハンディでのピッキング指示はそれぞれ違うので、ピッキング量が違うのかもしれないが。
俺はこのブログで、よく“以前の工場🏭️”の連中に“キツく怒られた話”を書いている。
本当によく怒られた。
「遅い💢」「ミスんな💢」「トロくせーな💢」
我慢していたが、頭に来ていた💢💢💢
本当に遅かったのか?
『こんな作業、一週間あれば覚えられるぞ』などと脅されたが、本当か?
俺は、疑っていた。
だが、俺が遅いのは事実。
悔しかった。俺に偉そうに説教してくる奴等(デブ&チビッ子)が大嫌いだったし、言い返せない俺が嫌だった。
なので、俺は作業のスピードの評価に敏感だった。
『他人の評価など聞くに値しない』だが、自分からの評価は気にしてしまう。
俺は、その若者の作業手順を観察した。
彼は、ハンディで指示された品物(👕👖)を一つではなく、2つ以上回収していた。
俺は、(台車への)回収“漏れ”が恐く、一つ一つ台車に入れていたが、いちいち台車の位置に戻るボタンのが面倒だ。
俺もあれでやってみよう。回収漏れには注意だ。
それで一気にスピードを上げた。
俺の頭の中に『night on Fire🎵』が流れていた。
一気に“エリア”を攻める。
ハンディに提示された品を、一気に回収する。
そのエリアの一角に“混積”されているエリアがあり、そこはハンディに示されたバーコードが見つからない。
焦っていたら、隣に倉庫の“直接雇用”のバイトのおばちゃんが話しかけてきた。
「まだ?」
「…す、すいません」
「バーコード、何?」
「○○(下二桁)です」
「二桁だから、見つかんないのよ…。四桁でやんなよ」
カチン💢ときた。
基本四桁で探していたが、この混積エリアは品物が多く、なかなか見つからなかったのだ。
思わず『うるせぇな。分かっているよ💢』と言ってしまいそうになるのを我慢した。
そして、午前中が終わった💧
昨日は“二周半”だったが、今日は?
“二周3/4”……。(変わってねぇ💦)
何でだ?
今日はかなり焦ってやったぞ。やり方もあの若者の真似をしてスピードアップしたのに。
忸怩たる思いで、食堂へ。
休憩中、親父の退院を病院からの連絡で確認。良かった。
少し早く現場にもどると、何気なく、社員さんらが書いていたホワイトボードを眺めた。
そこに『派遣10×6』と書いてある。
“10”は今日の派遣の数。
“6”はなんだ?
これは“6巡”ということでは?
つまり、派遣一人につき、『1日6巡』させる計算ではなかったのか?
そう想定することで、ピッキングする品物の数量を予想しているのではないか?
倉庫会社としては、俺達派遣に1日でエリアを6巡してほしいのでは?
半日して、その半分もいっていない俺は、やはり作業が遅い?
午後の作業がスタート。
今度は頭にメタリカの『St.angar🎵』を流して、ピッキングを急ぐ。
必ず複数ピッキング。四桁でピックアップ。
ひたすら速く。
3時の休憩中も、実質5分で切り上げ、エリアを回る。
…気が付いたら、午後四時半。
何とか、6巡出来たぞ😌
回収した台車を検査場に持っていくと、一人の社員さんが「あー、派遣さん? …後の時間は段ボール組み立てて」と言われた。
回収はプラスチックの籠と、段ボールがあり、その段ボールのストックを“作っておけ”というわけだ。
“ノルマ”は終わったので、俺は段ボールの組み立てを始めたのだが、周囲を見渡すと、派遣の姿がない?
あれ?
ピッキング中は倉庫の中にちらほら見たぞ?
少なくなってない?
何かおかしい。
早退はありえるけど、7人は消えている。そんな馬鹿な。
そして、分かってきた。
俺が6巡目のピッキング中に、他の派遣はその6巡目が終わり、7巡目のピッキングをしていたのだ。
つまり、俺は“周回遅れ”だったのだ。
…俺は段ボールを組み立てながら、激しく落ち込んだ。
今日はかなり急いだぞ。
ピッキングもひたすら回収した。
なのに…。
“前の工場🏭️”で部長から「…頑張っているだくじゃなぁ」と言われたのを思い出した。
…ガックリ😖⤵️
俺は仕事が遅いのだ💧
何で、だよ?
何でだよ、俺!
もう自分がほとほと嫌になる。
俺は他人から小馬鹿にされた事はいつまでも恨むが、谷からの“評価”はほとんど気にしない。
だが、自分の評価は、心に詰まされる。
5時になり、7巡目途中の派遣らが“帰ってきた”
段ボールを組み立てている俺に会釈したり、「お疲れさま」と言葉をかけるが、俺には「おっさん、7巡目、来れないのかよ(笑)」「“周回遅れ”(笑)」と嘲笑されている気がした。
…凹んだ。
自信が無くなってきたよ。
俺は何もできないのか?
“アイツら”に怒りをぶつける権利もない?
“不登校の甥っ子”を励ます権利もない?
挨拶をして、倉庫から、外に出ると、
雨が降りそうだったが、そのまま原付🛵で帰る事にした。
今日は雨に濡れたい気持ちだった。🌧️🌧️🌧️
明日は“違う派遣現場”なのが、唯一の“救い”か?