鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

ピッキング(“周回遅れ”の男)

今日も同じ派遣先でピッキング作業』だった。

 

昨日と人数は変わってないが、メンバーは半数以上が変わった。

そして、集合場所ではまた“無口”

 

また、その半数が本日が“初めて”だった。

俺は2日目なので、もう慣れたもの。備品を用意し、登録リストに名前を書いて、倉庫2階に移動したら、すぐに作業開始。

 

“初めて”の派遣バイトらは社員から作業説明。

 

それを尻目に俺はピッキング開始。

今日は遅れない!

倉庫は3つ分あり、それが1~7エリアに区分けされている。

そこをハンディの指示通り一通りするのが、“一周”であり、次のハンディを持ち、“指示”通りピッキングする。

それがこの作業の流れだ。

 

30分後、説明を受けた“初心者”らが作業スタート。

 

そしたら、ピッキングしていた俺を一人の若者が抜いていく。…早い!  

 

何でだ!?

今、さっき作業を聞いたんだろ?

何故、そのスピードが出せる? 

実は経験者?

 

…という、俺が遅いのか💧💧💧

 

“初心者”の若者は澄ました顔でピッキングを続けて、俺を引き離していく。

ハンディでのピッキング指示はそれぞれ違うので、ピッキング量が違うのかもしれないが。

 

俺はこのブログで、よく“以前の工場🏭️”の連中に“キツく怒られた話”を書いている。

本当によく怒られた。

「遅い💢」「ミスんな💢」「トロくせーな💢」

我慢していたが、頭に来ていた💢💢💢

本当に遅かったのか?

『こんな作業、一週間あれば覚えられるぞ』などと脅されたが、本当か?

俺は、疑っていた。

だが、俺が遅いのは事実。

悔しかった。俺に偉そうに説教してくる奴等(デブ&チビッ子)が大嫌いだったし、言い返せない俺が嫌だった。

 

なので、俺は作業のスピードの評価に敏感だった。

『他人の評価など聞くに値しない』だが、自分からの評価は気にしてしまう。

 

俺は、その若者の作業手順を観察した。

彼は、ハンディで指示された品物(👕👖)を一つではなく、2つ以上回収していた。

俺は、(台車への)回収“漏れ”が恐く、一つ一つ台車に入れていたが、いちいち台車の位置に戻るボタンのが面倒だ。

俺もあれでやってみよう。回収漏れには注意だ。

 

それで一気にスピードを上げた。

俺の頭の中に『night on Fire🎵』が流れていた。

一気に“エリア”を攻める。

 

ハンディに提示された品を、一気に回収する。

 

そのエリアの一角に“混積”されているエリアがあり、そこはハンディに示されたバーコードが見つからない。

焦っていたら、隣に倉庫の“直接雇用”のバイトのおばちゃんが話しかけてきた。

「まだ?」

「…す、すいません」

「バーコード、何?」

「○○(下二桁)です」

「二桁だから、見つかんないのよ…。四桁でやんなよ」

カチン💢ときた。

基本四桁で探していたが、この混積エリアは品物が多く、なかなか見つからなかったのだ。

思わず『うるせぇな。分かっているよ💢』と言ってしまいそうになるのを我慢した。

 

そして、午前中が終わった💧

昨日は“二周半”だったが、今日は?

 

“二周3/4”……。(変わってねぇ💦)

 

何でだ?

今日はかなり焦ってやったぞ。やり方もあの若者の真似をしてスピードアップしたのに。

 

忸怩たる思いで、食堂へ。

 

休憩中、親父の退院を病院からの連絡で確認。良かった。

 

少し早く現場にもどると、何気なく、社員さんらが書いていたホワイトボードを眺めた。

そこに『派遣10×6』と書いてある。

 

“10”は今日の派遣の数。

“6”はなんだ?

 

これは“6巡”ということでは?

つまり、派遣一人につき、『1日6巡』させる計算ではなかったのか?

 

そう想定することで、ピッキングする品物の数量を予想しているのではないか?

倉庫会社としては、俺達派遣に1日でエリアを6巡してほしいのでは?

 

半日して、その半分もいっていない俺は、やはり作業が遅い?

 

午後の作業がスタート。

 

今度は頭にメタリカ『St.angar🎵』を流して、ピッキングを急ぐ。

必ず複数ピッキング。四桁でピックアップ。

ひたすら速く。

3時の休憩中も、実質5分で切り上げ、エリアを回る。

 

…気が付いたら、午後四時半。

何とか、6巡出来たぞ😌

 

回収した台車を検査場に持っていくと、一人の社員さんが「あー、派遣さん? …後の時間は段ボール組み立てて」と言われた。

回収はプラスチックの籠と、段ボールがあり、その段ボールのストックを“作っておけ”というわけだ。

 

“ノルマ”は終わったので、俺は段ボールの組み立てを始めたのだが、周囲を見渡すと、派遣の姿がない?

あれ?

ピッキング中は倉庫の中にちらほら見たぞ?

少なくなってない?

何かおかしい。

早退はありえるけど、7人は消えている。そんな馬鹿な。

 

そして、分かってきた。

 

俺が6巡目のピッキング中に、他の派遣はその6巡目が終わり、7巡目のピッキングをしていたのだ。

 

つまり、俺は“周回遅れ”だったのだ。

 

…俺は段ボールを組み立てながら、激しく落ち込んだ。

今日はかなり急いだぞ。

ピッキングもひたすら回収した。 

なのに…。

“前の工場🏭️”で部長から「…頑張っているだくじゃなぁ」と言われたのを思い出した。

 

…ガックリ😖⤵️

俺は仕事が遅いのだ💧  

何で、だよ?

何でだよ、俺!

 

もう自分がほとほと嫌になる。

俺は他人から小馬鹿にされた事はいつまでも恨むが、谷からの“評価”はほとんど気にしない。

 

だが、自分の評価は、心に詰まされる。

5時になり、7巡目途中の派遣らが“帰ってきた”

段ボールを組み立てている俺に会釈したり、「お疲れさま」と言葉をかけるが、俺には「おっさん、7巡目、来れないのかよ(笑)」「“周回遅れ”(笑)」と嘲笑されている気がした。

 

…凹んだ。

自信が無くなってきたよ。

俺は何もできないのか?

“アイツら”に怒りをぶつける権利もない?

不登校の甥っ子”を励ます権利もない

 

挨拶をして、倉庫から、外に出ると、


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雨が降りそうだったが、そのまま原付🛵で帰る事にした。

今日は雨に濡れたい気持ちだった。🌧️🌧️🌧️

 

明日は“違う派遣現場”なのが、唯一の“救い”か?