鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

2024 3/25 真実の“限界”

昨夜のNHKスペシャ『未解決事件』帝銀事件の再検証とそれを追っていた作家の松本清張の話を観た。(再放送?)


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この戦後に起きた事件の裏に、旧日本軍の“闇”が関わっているのでは?、という話。


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旧日本軍が“人体実験”の末、開発した毒薬🏴‍☠️が使われたのでは?、と警察はそこまで掴んでいたのに、何故か、急に犯人を画家の平山貞通を逮捕した。

 

捜査は、その人体実験をしていた部隊(731部隊)の元隊員に及びかけていたらしい。

遠藤周作の『海と毒薬』を思い出した)

 

そこまで来て、急に“別方向”からの犯人逮捕。

 

松本清張は、この捜査の“方向転換”と平沢逮捕を

当時日本を占領していたGHQが裏から指図したのでは?、と調査から掴み、それをノンフィクションとして発表しようとした。

 

松本氏は…、

 

旧日本軍の防疫研究所(731部隊)が“実験し、登戸研究所が開発した毒薬のデータが欲しく、この事を表沙汰にされたくないアメリカは、


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捜査に“横槍”を出し、追っていたマスコミを“丸め込んだ”らしい、とまで松本氏は睨んでいたようだ。

 

そして、平沢という人物を犯人とし、731部隊の関係者(幹部)の戦争犯罪は不問にされた。

 

世論は初めは平沢に同情的だったが、マスコミの報道で“真犯人”という印象を与えられた。(印象操作?)

 

『本当に平沢貞通(既に個人)は真犯人なのか?』

 

元部隊員が、戦後に己の存在を証明するために行ったのでは?

そんな予想をしていたらしい。

 

真実はともかく、これは占領期の日本の暗部が見え隠れした様な気がする事件だ。

真実はいつも限界がある。

それを、“そうであったならマズい奴ら”がいて、どうにかしようとする。

真実はいつも“不都合”だ。

 

こんな事件は時々ある。

 

俺が思い出したのは、前に東京都で起きた


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『トー横のハウル』事件だ。


先日、


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『トー横に娘を“殺され”』という父親の話を観た。

 

“トー横イン”近辺に集まる若者を先導して、自身は未成年に性的暴行。

そして、その後に拘置所で死亡💀

 

事件のあらましをネットから拾うと、

 

「トー横」と呼ばれる新宿歌舞伎町・新宿東宝ビル横のエリアには、日々行き場のない少年少女らが集まっている。そんな少年少女らにボランティアで炊き出しなどを行う、「歌舞伎町卍会」の総会長を務めていたトー横の「ハウル」こと小川雅朝被告(33)が、東京拘置所で死亡した。

 

 小川被告は今年6月、「トー横」で知り合った16歳の少女にみだらな行為をしたとして、逮捕・起訴。それから約5カ月半後の11月14日、初公判を前に、東京拘置所の部屋で体調が急変して死亡した。警察が司法解剖したが、死因は不明だという。


この小川(通称ハウル)という男性。犯罪者だったのか?

 

「ショック。僕がここに迷い込んできた時に『おなかすいてる? ご飯食べた?』と声をかけてきてくれたのが始まりだった」(18歳男性)
「(小川被告の逮捕以降)しっかり取り締まる人がいない。(拘置所から)出てくるのをみんな待っていた。またハウルさん(小川被告)のおいしいご飯、食べたかった」(21歳女性)
「1人の家族みたいな感じで接してくれて、俺はすごく好き。あの人(小川被告)は心の底から子供たちを助けたかったと思う。男女関係なく助けていたし、生半可な気持ちで絶対にできない」(18歳男性)

 歌舞伎町で働く男性は、小川被告の逮捕後は「統制とる人間がいなくなったから無秩序になった」と話す。

「小競り合いがあっても誰も止めない。ハウル(小川被告)がいたときは、ゴミ散らかす人がいたら『ちゃんと片付けろ!』(と注意していた)。一般的な常識がない子が増えた」(歌舞伎町で働く男性)

 

と、“ハウル”を慕う声があるようだ。

彼は犯罪者か?

ボランティアで若者を助けたり、話しかたり、喧嘩を仲裁していたという。

ボランティアでそこまでするか?

 

これは彼の善意?

 

もちろん、彼のこの態度、犯罪の“隠れ蓑”だった可能性も高い。『優しく頼りがいのある人間と見せかけて…』という可能性は十分にある。

 

俺は、ボランティアだけで、若者の喧嘩や小競り合いの仲裁するのが、少し違和感がある。

 

そして、何故死んだ?

自殺か?

死因不明は何故だ?

 

小川被告は、なぜ死に至ったのか。

遺志を引き継ぎボランティア活動を続ける「歌舞伎町卍会」元幹部の男性は、弁護士から、8月ごろの時点で「まともに受け答えができる状態ではなかった」と聞いていた。逮捕直後は「トー横」へ戻る意思が強かったが、起訴されて「帰ってくる場所はない」などと言われるうちに、次第に元気が無くなっていったと語る。
 

小川被告と逮捕時も交際していた女性、Yさん(21)は、弁護士を通じて、伝言をやりとりしていた。しかし弁護士は当時、しゃべっている内容がモゴモゴしていて聞き取れない、などとYさんに伝えている。原因は、処方されている薬のせいか、ストレスなのか、わからなかったそうだ。

 

拘置所で元気がなかった?

ストレス?

 

だが、この交際女性にこんな手紙を出している。

 

 Yさんは「ボランティア活動するよりも、自分のことからちゃんとしてほしい」との思いで、小川被告へ手紙を送り始めた。いつも弁護士からの「罪を認めて反省する」という言葉のみだったが、10月の終わりに本人直筆の手紙が届いた。

 

「東京拘置所に移動になった、移動だ! 残りまだ裁判の結果でてないけど、もう会えると思う!! やっと会える。出た後どうしようかな。一緒に行くよな! マンスリーマンション……高田馬場に訳ありでも貸してくれるとこあるらしい! ちょっと調べてみてほしい! ここまでずっとはげましてくれたYが好きだわ。なんか車でどこかに行こう! まずそうしよう! とりあえず東京拘置所に来たって事は、もう調べることがないってこと! あとは裁判して終わり!! 愛してる」(直筆の手紙より)

 

こんな事、書いて自ずから死を選ぶとは思えない。

ならば病死?

ストレスで?

急過ぎないか?

 

罪状だけみたら、『未成年の女の子に変なことした馬鹿野郎』だが、普段の彼は“トラブルシューター”のような存在だ。慕う人間もまだいるようだ。

 

そこを加味すると、彼の死は何かおかしい。真実が隠されてないか?

 

彼(ハウル)のボランティアは“表の顔”という可能性もあるが、そこに至る過程で何かあったか?、と疑いたくなる。

“裏”がないか?

 

『トー横に娘を殺された』という父親の話でもあるように、ここ(トー横)にはいろんな未成年が集まってくるようだ。

ハウル”に何があった?

ハウル”と何があった?

ハウル”は悪人か?

卑劣な性犯罪者か? “小さな世界の王様”か?

はたまた、理解者か?

“マニュピレーター(先導者)”か?

 

だが、そこに誰かの不都合な真実がないか?

 

『黒い闇』みたいに、調べてみたくなるな。