ある日、マツとカトウさんが揉めた。
何で揉めたのかわからないが、中区のピッキングで、作業中に口論していた。
原因はマツの借金だった。
コイツはギャンブラーでパチンコ狂いだった。
それで同じ現場の奴から金を借りて、パチンコに注ぎ込んだらしい。
俺たちに絡んできたのは、その為だったらしい。
飛んでもない奴だった。
俺は金💴を貸したことはなかったが、危なかったかも?
このマツは後に、復帰した北山と揉めて、縁を切られていた。
日雇いには金👛にルーズな奴が多かった。
昼飯代を借りたり、煙草代🚬を借りたりする奴が多かった。
その多くがマツのようなギャンブルをする奴が多かったからな。
俺も借りもしないし、貸しもしない。
そんなにヤバくもなかったし、余裕もなかった。
マツが妙に絡んできたりしたのは、金を借りる為だった…。
しょうがない奴だ。
ここまで来ると、日雇い派遣も何となく“グループ分け”されてきたように思えた。
それに、このギャンブル(する、しない)というのは大きかった。他には日雇い派遣に対するスタンスで分けられた。
俺やゴリさんのように賭け事をしないグループ。
マツやシモちゃんのような“ギャンブル狂い”グループ。
西田のような“どっち付かず(八方美人)”グループ
メガネ君やカトウさんのような日雇いが好きではない“独立”グループ(俺も本来はここか?)
思考や趣味、生き方で微妙に区別され、何となくだが、こんなグループになっていた。
これらが時にはいがみあい、時には連帯しながら、働いていた…ような感じかした。
実は、俺の“合シリーズ”はこのグループ間の対立を書こうかと思っていたが、この頃から暫くして(2008年終わり)に俺の日雇い派遣第2期は終わるので、短かった。