鈴木篠千の日記

2度目の移籍。浜松近郊でフリーライターしてます。①日記(普段の生活やテレビの話題と社会考察) ②プロレス心理学(とプロレス&格闘技の話) ③非居酒屋放浪記 ④派遣録(派遣していた&いる時や過去の話)

20238/30 ③ プレッシャーの果ては…。

会社に保険証退職届を出しに行った。

 

俺を採用した総務部長さんが出てきた。

今日は引き留めは無し。当たり前だ。俺はもう辞めることか決定的。

 

部長からは「お父さん大丈夫?」と尋ねられた。

親父は一度の検査入院では癌の種類が特定出来ず、来月も検査を継続する事になった。

 

「鈴木くんも、体調、気を付けてね」と言われた。 

体調(病気)でバイトを断られた直後なので気持ちが揺れた。

 

こう言うことを言える部長は、良い人なのか?

いや、分からない。

心の中では、「このノロマがっ」と俺を罵っているのかも?

 

…とにかく、退職届は出した。

俺はこれで“しっかり”(?)とした無職だ。

威張ってはいられないが…。

 

最後に部長は今月分の給料の証明書を俺に渡した。

 

その場では見ないで、会社から離れた公園で開いてみた。

 

驚いた。

 

「高い」のだ。元々高めだったが、それに残業代やら休日出勤の手当てが付いて、存外に高い。こんなにもらって良いのか?

 

…普通なら喜ぶべきなのだが、俺は複雑な気分だった。

おそらくだが、俺の働きは、この金額の1/3が良いところだ。いや、もっと低いかも?

仕事は遅いし、ミスはするし、揉めるし…。

 

なのに、この額💴

これなんだよな。この厚待遇。この“プレッシャー”が俺をおかしくした原因の1つだ。

“安月給”は嫌だが、実力以上にもらうのはやはり違う気がする。この給料💴は俺の実力に見合っていない。

 

そして、これだけもらうなら、やはりそれに見合う働きや成果を出そうとする。

相当緊張したし、プレッシャーだった。

 

俺は悔しかった。

完全にプレッシャーに押し潰された。

この金額に怯えて、今まで派遣現場などでの勢いを完全に“殺された”気がする。

 

改めて分かった気がした。

存外な報酬は、人を壊す。

己に見合った金銭でないと、無理をしてしまう。

自己を失ってしまう。

 

俺は現場でもっと“わがまま”に働くべきだった。

それで給料💴が下げられたなら、それが俺の正当な評価だったのだ。

 

期待され(?)、高い給料💴をもらい、戸惑い、自分を見失っていた。

 

この前、「部署を変えるか?」などと言われたが、それはそれで、俺はおかしくなったのかも知れない。

 

高い給料は理想だ。嬉しい。

だが、評価は違う。

そのギャップを埋められなかったな。

 

どこで間違ったのだろう。

思っていない高額支給の証明書に、俺は公園のブランコで戸惑っていた。

…また泣けてきたよ💧