失業給付の待機期間に入り、今日から一週間、やることがない。
日雇い仕事を見つけて、稼ぎたいが、申請していたら出来ない。
…少し後悔している。
一人でダラダラしているのは、やはり苦痛だ。レトロゲームの攻略や、小説を書いたりする気持ちにならず、ぼーっとしていた。
だが、それではまた頭がおかしくなりそうなので、
ハロワで新たな求人の検索したり、実家で所用を済ませきた。
とにかく、現在書類選考中の求人から、面接の知らせがある事を祈っている。この状況から抜け出したい!
働きたい!
そんな中、思い出した事がある。
…もう10年ほど前の事。
2回目の脳腫瘍除去手術後に、俺は再就職が上手く決まらず、どうしようもない日々を送っていた。
ちょうど今の俺と似ているので、ついつい思い出すのだ。
この話は“派遣録”に書こうと思っていたが、“いろいろ”思うことがあるので、今回書いておく。
俺は助けを求めるように、“ビー・キャリエール浜松”(“ビーキャリ”=仮名)という派遣会社に相談し、その紹介で南区にある製造工場に派遣社員として働くことになった。
仕事は、電車などのシートの裏生地や緩衝材を張り付ける製造作業だった。
この仕事が、俺は大好きだった。
一日中、とにかく座席裏の“枠”に生地や緩衝材を接着剤でびっしりと張るだけ仕事だが、これがなかなか難しく、かなり遣り甲斐があった。
朝から、黙々とスポンジや綿のような布地を付着させていく。
そうした地味でコツコツとした作業が、術後の俺には合っているようであり、1日中していても良かったくらいである。
だが、“好み”と“得意”は違う。
確かに作業は俺の性格や好みにあっていたが、肝心の作業効率はかなり悪かったようだ。またミスも多かった。
生産数が上がらなかった💦
そして、その度に“年下の上司”である“宮本”(仮名)に怒られた。
俺はこの宮本が大嫌いだった。
特に嫌だったのは、コイツは、俺に何か注意しようとすると、必ず宮本より上の上司(部長?)を引き連れてくるのだ。
そして、その上司が俺を叱責する。
つまり“言い付け”…。
自身では俺に何も言えないのか、必ず連れてきていた。
ミスをしたのは、俺。悪いのは俺だ。
宮本一人で俺に注意したり、怒れば良い。
何故、それができない?
その態度がひどく鼻に付いた。何故、一人では文句や注意ができないのか。
俺が年上だから、仕方ないのかもしれなかったが、その“腰抜け”っぷりが頭にきていた💢
ちょうど、前の工場にもこんな奴がいたな。
だから、思い出す。
そして、この工場から契約解除された時は悔し泣きかったが、同時に(…助かったあ💧)とも思ってしまった。
詳しくはまた派遣録に書くが、何があれば宮本が上司を引き連れてやってきて“お説教”してくるのが、相当辛かった💧
それから解放されたのが、精神的に救われた気がした。
1ヶ月前の俺と同じだ。
この“宮本”は俺の書いている小説(合シリーズ)の中で、カウンセラーに“一家離散”させられ、さらに“おかしな奴等のいる会社”で働いていた設定になっている。
俺の恨みもあるが、こうした“腰抜け”はとこかで破綻する気質を抱えていたり、どうしようもならない環境の中で働いているのだ、と俺は想像している。
ある意味、哀れな人間なのかも?
また派遣会社“ビーキャリ”にも頭に来た💢
俺の担当だった“正兼”(仮名)という女性の営業は、1ヶ月ほどして俺に「鈴木くん、この工場どう? 就職してみない? 上の人たちもそうおっしゃっているのよ♥️」などと言った。
俺は耳を疑っだ。
その時、毎日のように、その“上”(宮本の上司)から怒られていた。
「ミスしないで💢」「遅い💢」
にも関わらず、『上の人たちもそうおっしゃっている』?
そんな馬鹿な。
だが、そう言われているなら、俺としてはそこに就職したかった。
もう無職でフラフラと日雇い派遣などしたくなかった。
すこし嬉しかったのも事実だ。正社員になりたかった。
ところが、その一週間後だ。正兼から暗いトーンで電話がかかってきた。
「鈴木くん、会社(工場)の 方から『生産スピードが遅い』ってクレームが入ったの…」
そりゃそうだろう。それを毎日、あの宮本の馬鹿から言われ続けているのだから。
だが、正兼の話なら『上からは採用の話が出ている』と信じていた。
断っておくが、俺にヤル気がなかったわけではない。
これは前の工場でもそうだが、俺は常に真剣だ。一分一秒、早く仕事する事、生産する事を最優先していた。
だが、遅かったし、急ごうとするとミスを連発していた。(前の工場と同じだ💦)
正兼は続けた。
「…申し訳ないんだけど、鈴木くん、来月いっぱいで、その会社(工場)は退職という事で…」
俺はこれにも驚いた。
先週の電話は何なのか?
『上の人たちもそうおっしゃっていた』のでは?
話が全く違うだろ?💢💢
今から思えば、俺を褒めて“乗せたり”、彼女なりに気を使っていたのかもしれない。
だが、そんな嘘を何故付く?
しかも、いきなり解雇?(契約解釈)
また先にも書いたが、(…助かった)と思ってしまったのも事実だ。
俺の責任(遅い、ミス)ももちろんあるが、俺はこの正兼の嘘を今も許せないし、傷付いている(10年も前だが…)
さらにこの正兼は自分のペースで話を進めるタイプの人であり、その後も何度か俺に電話してきて、状況を探ってきたりした。
こちらの気持ちも知らずに。
俺はもうこの正兼とビーキャリに頼るのを止めた。
信用できなくなったのだ。
他の派遣会社からも似たような事をされ、俺は派遣会社自体を信じていない。
事実、今年の正月。派遣会社のエージェントに頼んで職場研修(インターンシップ)した会社からは、面接を“無視”された。
それはエージェントの責任ではないが、彼らの力には限界がある。安易に信じきってはいけない。
そう書きながら、俺はその後も市内の(他の)派遣会社に登録しているし、連絡もとっている。利用もしていた。
働くためには仕方ない部分がある。
だが、やはり信用できない。
口約束や甘い見通しで人を働かそうとする。
そんな奴らではないのか?
(その後は、そんな奴らばかりだったし…)
今(2023,9)、俺は“また”苦境にいる。
今応募中の“ある会社”が不採用だったら…。
本格的にヤバい。
どうするか、本当に悩んでいる。
親父の癌もある。
そろそろ『あのエージェントに頼るのは1ヶ月後にしよう』と決めていた1ヶ月になる。
俺は採用選考に4連敗して、失業給付を申請している。
嫌だが、信用できないが、また頼るしかないのか?