※昨夜の続き。
次郎で『もののけ姫』を観ていたかったが、客は俺一人に。そろそろガンバンらしいので店を出た。
料理人のおじさんに「またベロベロだねぇ」と笑われたが、実のところそれほど酔っていない。
もいうか、酔えない。
頭の中は、仕事の事で一杯。
胸が張り裂けそうだった。
“生を得る、死を欲するか”
俺は悩んでいた。
その後、気晴らししたくて、
またビリヤード屋に行くが、全く気持ちが晴れない。
上手くポケットできないと、なんか仕事と同じようで、イライラしてしまった。
街中にでると、12時過ぎにも関わらず、人が多い。
みんな楽しそう。
俺だけが、“隔離”されている気分。
寂しさと自分を呪いたくなる気持ちだった。
もっと酔っていたら、気持ちは違うのだろうな、と蒸し暑い路地を歩いた。
それで当然(赤電)終電は終わっている😨
当たり前だ。
タクシーで帰宅しようと、田町の大通りから北へダラダラとあるいた。
俺は普段、全くタクシーを使わない。一年に一回くらい乗れば良い方。
(…この大通りならつかまるか?)と思ったが全く止まらない。
交差点に止まったタクシーに声をかけようとしたが、軒並み送迎中。
皆、タクシーで帰るのか。今更気が付いた。
何かタクシーが捕まらないと、タクシーにまで小馬鹿にされている気分だ。
俺は何のための働いているのだろう?
トロくさくても、俺に出来るのは一生懸命動くだけだ。それを否定されたら…。
俺は“去年みたいな”思いをしたくなくて、再就職活動をしてきた。バイトを複数して堪えてきた。
我慢はした。
まだ足りないのか?
こんな思いをするために頑張ったのか。
遊びたいわけじゃない。
サボりたいわけじゃない。
ただただ働きたいのだけ。
笑いたい奴は笑えば良い。
やはり両親の顔が浮かぶ。
…俺の人生はどうなるのか。
捕まらないタクシーの後ろ姿を眺めて、哀しい気持ちしかなかった。
やはり、ブラック企業に勤めていたあの頃を思い出していた。
結局、捕まったの最寄り駅の一つ前くらい…。深夜割増で高かった💧