もう昨日(12/1)の話だ。
一昨日(11/30)は夜勤(倉庫会社)があったので、自宅で一時間ほど仮眠して、すぐに出勤。
現場、以前からよく行っていた介護施設。
久しぶりの日勤予定。最近はずっと夜勤(22:00~5:00)だった。
だが、働き慣れた施設。数ヶ月ぶりの日勤だが、大丈夫だろう。
…と思っていたら、出勤すると顔見知りの職員さんから「今日は(日雇い)派遣、頼んでないよ?」と言われ、パニッになった。
確かに求人応募して、日雇いの予約を入れたはず。
たまたまいた幹部の方に確認したら、俺が派遣現場を間違えていた!
同じ介護会社の“違う施設”だった!!
画面をよく見たら、施設名が違う😨
日雇いサイトから予約したが、同じ画像、同じ就業内容で掲載されていた。それで“いつもの施設”と勘違いした。
しっかりと確認していなかった💧
すぐに幹部さんに謝り倒した。
幹部さんは爆笑🤣し、「大丈夫だよ(笑)」と言われた。
予約した施設が、すぐに行ける距離なので、すぐさま異動🛵開始。(幸運?)
県道を原付🛵でぶっ飛ばし、勤務予約した施設へ急いだ。
何、やってんだ俺は!?💦
30分で到着。
場所はすでに調べてあった。。
着いてすぐに、中にいた職員に謝罪したら、向こうの職員も大笑い🤣
間違えた施設から話は通っていたらしい。
そして、「…一応、“通常出勤”でいいよ(笑)」と言ってくれた。
何と、遅刻では無く、“定時出勤”した扱いにしてくれる、という。派遣会社には向こうの施設から連絡を入れてくれるらしい。
ありがたい!
だが、優しすぎないか?
…こんな感じで勤務はスタート。
ここは出来たばかりの施設でピカピカ✨だが、フロア、トイレ、シャワーをいつものように掃除。
全く汚れていない。
職員さんからも「軽くで良いよ♪」などと言われた。
入居者(利用者)もまだ少なく、仕事は少ない。
かなり楽な印象。
そして職員さんも優しい。
昼食🍚を手早く作っていると、やたら誉めてくれる。
“前”の施設では当たり前だったから新鮮だ。
誉めら慣れてない俺は、かなり嬉しい。
だが、『他人の評価は聴くに値しない』だ。
それは称賛もである。
…だが、悪い気はしない。
恥ずかしい45歳だ💦
ちなみに、明日(12/2)から俺は失業給付の“適用期”に入り、4時間以上、週20時間以上の労働が出来ない(就業認定される…)
やので、しばらくは日雇いは出来なくなる。
…というか、日雇い派遣などもうしたくはない。今年中には再就職を決めたい。
だが、ここは良い環境に思えた。
新しい施設。
優しい職員さん。
利用者もそこまで、“大変な方”がいない。
もしも、再就職が上手くいかなくても、ここに日雇いに来たら良いかな?
そんな事を思っていたら、職員さんから「手が空いていたら、利用者さんとお話して」と言われた。
これは、見守り1つで、“話好き”な利用者と話すことがある。
施設の中には、他人と話す事が好きな方が多い。
そうしておしゃべりするのも、介護の仕事だ。
で、村井さん(仮名)という利用者の個室を訪れた。
部屋に入ると、かなり物が散乱している部屋だった。そこを“掃除する”という名目で、村井さんと話した…というか、“話を聞いた”。
村井は60才。
障害認定を持ち、今はここで生活している。
過去の話を尋ねたら、自分の職歴をノートに書いていた。
工場から服の販売、漁師、介護施設職員、さらに自営業など、とかなり多くの職を点々としてきていた。
以前、自営業の時に首辺りを怪我し、障害者となったらしい。
日常生活には問題無し。多少、健忘症なところはあるが、生活は普通に出来る。
話し方も普通。俺みたく“ドモり”があるが、少しだけ。
だから、他人と話をしたいようだ。
そして、「良いもんがある♪」と言っと俺に大切な物を見せてくれた。職歴をあれこれと尋ねた事が嬉しかったらしい。自分のことを語りたいのだろう。
“織物工場🏭️”の面接で自分の事をペラペラと話し過ぎた自分を思い出した😔
村井さんはベッドの脇に飾っていた昔の“ソフトビニール”の人形を出してきた。
昔のアニメや特撮ヒーローのビニール人形だ。
それを自慢げに俺に見せてくれた。とても大事そうだった。
よく見ると、村井さんの部屋はそうした“昔のおもちゃ”がちらかっていた。
次に見せてくれたのは、ノートだった。
さっきの“過去の職歴”を書いてあったノートの別のページにたくさんのライフル銃が書かれていた。
村井さんの自筆で、過去に所持していた“モデルガン”らしい。購入した価格まで書いていた。
「…全部、売っちまったよ(笑)」と村井さんは苦笑いした。「金、無くてさー」とも言っていた。
俺の頭に“子供部屋おじさん”(コドオジ)という言葉が浮かんだ。
…笑えはしなかった。
話題を変え、俺は村井さんに「過去の仕事の中でどれが大変でした?」と尋ねた。
すると村井さんは「漁師」と答えた。
「給料が安い(ピンハネ)」「魚から血が出るのが気持ち悪くてねー」と言った。
そして、「介護施設もキツかったなー」と言った。利用者の“下の世話”が嫌だったらしい。
そうした理由もあり、職をコロコロと変えたらしい。
そして、さらに「良いもんがある」と、何と自作の短編小説(2ページ)を見せてくれた。
少し自信があるようで誇らしげだった。
そして、俺は「何でこの介護施設へ?」と踏み込んだ質問をした。
独り暮らしをしていたが、村井さんには兄がいて、その兄からここ(介護施設)への入居を勧められたらしい。
独身。仕事(就労)も今はしていないらしい。
人間関係やコミュニケーションが難しく、就労支援先も変わってきたようだ。
そんな村井さんを見ていたら思えてきた。
…これは“未来の俺”ではないか?
そう思えた。
俺も仕事をコロコロと変えている。
“些細な”理由(…俺からしたら重大な理由)で退職したりしている。人間関係に難ありだ。
俺も自宅にはレトロゲームや釣り道具など好きな物を取り揃えている。
金が無いと、売ったりしている。
そして、「過去にあった事(無所属少年、派遣録)」などをよく“書いて”いる。
小説も書いている。
常に金💴が無く、独身。もう45歳…。
言葉がドモるところも似ていないか?
違うのは、年齢と介護認定者や健常者という事ぐらい?
このままだと、俺もこうなるのか?
そんな村井さんは「まだまだ働きたい」と言っていた。
それも俺と同じだ。
どんな状況でも働いていたい。俺もそうだ。
そして、こうした介護付きグループホームならば、働き(就労支援)もしやすそうだ。
俺が「む、村井さん、ま、まだまだ、働け、るるで、し、しょ?」と言ったら、その気になっていたようだ。
さらに俺が、「ここ(施設)とか、働きやすそうだね…」というような事を話すと首を振った。
「…兄ちゃん(俺)、止めときな。“普通”に働く方が良いぞ。ここは楽だけどなー(笑)」と言って笑った。
俺は施設で“働く事”を言ったつもりが、村井さんは施設に“入る事”を止めたようだった。
…何か村井さんに『君は“こちら”に来ない方が良い』と言われた気がした。
それは“労働”と“入居”だけではなく、『俺みたくなるな』という意味に思えた。
やはり村井さんは“未来の俺”ではないか?
“ここで”粘らないと、“こうなる”という事ではないか?
失礼だが、俺は村井さんのような障害者ではない。
だが、このまま無職で未婚でいたら、数年後には身寄りもなくなり、こうなるのかもしれない。
少しゾッとしてしまった。
村井さんが『…お前はそうなるなよ』と言われた気がした。
働きやすそうな施設だった。悪くは無さそうだ。
だが、俺の“居場所”はここでは無いのかもしれない。
そう思えた。
“未来の俺”が教えてくれた気がした。
本人は楽しそうだったが…。
だから、“分からなくなる”のもしれない。
俺は次の求人応募に全力をそそごうと思った。
この施設には、また日雇いの応募があれば、“たまには”来ようと思った。“俺”に会いに…。
だが、俺は何とか“今の自分”を頑張ろうと思った。
※失業保険の関係で当分は日雇いが出来ないと思うが。